どうでもいい相手が特別になっていくのが刻一刻と描かれていて展開が読めないのが◎
★★★☆☆
セフレが本物の恋になるまでの話ですが、それが簡単にはいかず。読み応えのある一冊でした。
最初にもしかしたらいいかもと気持ちが変わり始めた周平も、ずっと義兄に対する想いと穂積に感じ始めた想いの間で葛藤をする。
穂積もそんな周平のある意味いい加減な気持ちでの告白と、最初からいい加減な恋人の間で揺れる。
どっちも好き…そう正直にいう周平の気持ちが、ああ、そういうこともあるよねと共感できる。
綺麗ばっかじゃない人の気持ちが表れているなあと身近に感じられる。
とはいえ、穂積の優柔不断な恋人の気持ちもわからんでもない。
優柔で何も一人じゃ決められない。
でも一人じゃ生きていけない。
穂積にすがる姿が情けないけど足蹴にできない何かをはらんでいるきがした。
人間、難しいもんです。。
片方、特に受が関西弁で攻が普通弁って結構はまるカップリング。
お気軽な恋では無いです
★★★★★
面白くて、一気に読み終えてしまいました。セフレだった二人の間に恋が芽生えるという話で、攻が大学生の周平、受が会社員で七歳上の穂積です。
主人公が攻の大学生なので、恋愛というものが良くわからないまま、少しずつそれを知ってゆく様が、描かれています。それも、女性向けの美しい描写では無い、ヤりたい年代な男の心理描写なのですが、ある意味初々しくもあり、好き嫌いは分かれると思いますが、私はとても好きです。
受の会社員も、恋人だったダメ男も、本当、ダメダメなんですが、人のダメなところを描いた作品って、私は好きなので、しかも、ちゃんと久我有加さんらしいハッピーエンドなので、思ったより素敵な作品でした。
カラダはよく知ってるのにキモチがわかんない
★★★☆☆
7歳年上の穂積と、互いに好きな相手の身代わりとして単にカラダの関係を重ねる周平。
けれど、穂積と恋人の会話を偶然居合わせたレストランで聞いてしまってから、周平の気持ちは徐々に変わってゆく。
この辺りの心理変化が見所でしょう。大体、週一で必ず次回の約束して逢瀬を重ねてるんだからさぁ(笑)相性いいんだよ。
「あんたが好きだ」と言われた穂積のセリフが一番ツボでした。うあー、凶悪……。口は悪いはすぐ手が出るは、かなり乱暴者。そして淫乱。
魅力的な受けでしたが、攻め視点で話が進むせいもあり、やや気持ちの揺れや変化がわかりづらかったです。穂積の恋人のろくでなし加減もハンパなくひどかったため、何でこんなヤツに?って感じでした。
だから逆に穂積の心理描写がもっとあれば良かったのになぁ。
ちょっと違うかな・・・。
★★★☆☆
久我さん作品なので最後には相思相愛でくっつくとわかってるのですが・・・ですが・・・読んでてちょっとな〜と思うこともあり・・・。
そういう設定なのはわかってるのですが。
結構長く二股をかけてる男にまだホレてるよっという表現が多く、いただけませんでした(アホっぽい男だからよけいに)。
これが攻視点でなく、受視点ならまだよかったのかもしれませんね・・・。