後からジワジワ来る、繰り返して読める
★★★★☆
これで4巻目なのに、まだ自分の今までの生涯の中の場面を切り売りできるのが正直スゴイと思った。
その分、一つ一つのネタの破壊力・爆発力には欠けるのだが、その分類まれな普遍性を持ちえているのは素晴らしい。
誰でも体験しうる、下手したらこれから経験してしまうかもしれない体験の数々。
体験するかもしれない、というのがミソでやろうと思えば出来るけれどあえてやらない、似たようなことは起こるかもしれないが全く同じことは当然だが起こりづらい、ような出来事のオンパレード。
その微妙な起こりそうで起こらない具合が、上手くエンテーテイメントに昇華していると思う。
今巻でもカバー裏や、本体部分にも何本も作品が載っていて、そのサービス精神に楽しまされる。
だけど、今回のパラパラマンガは今までの縦の動きでなく、横の動きになっており中盤の展開が見えづらくなっており大変残念。
そこだけは次巻以降では直して欲しいと思った。
キモカッコワルイ、4たび
★★★★☆
ほのぼの4コマっぽい絵柄で、「あるあるネタ」をやっているいわゆる「よくあるぬるい4コマ」っぽいのだが、実際はかなり違う印象を受ける。
読んでて「イタイイタイ」と思いながらも笑えてくる。
とにかく作者の「あるある」が世間一般の成人男子とは大きくかけ離れており、そのギャップが笑いをもたらす。
このレビューを書いている自分も相当なオタクだが、この作者はオタクとかそういうことじゃない。
作中に「はたから見たらプチサイコパス」という台詞があるのだが、はたからみたらじゃなくて名実ともにというか、なんというか。
ただ、それをエンターテイメントに昇華しており、実際すごく面白いので作者にはぜひこのままでいてほしい。それが芸術家というものだ。
アホになったもん勝ち!
★★★★☆
相変わらずですね。カラスヤサトシ。痛々しく、グダグダの日常。アホやー!
アホやなー。この人はァ。笑わしてくれます。どーでもいいような、どこにでもあるような毎日が笑えます。
カラスヤサトシの中に、脈々と息づいている笑いの遺伝子。痛い日常を、笑いで包む。人生、笑わな、損。
アホになったモン勝ち!自分がアホになって、誰かを笑わしたモンの勝ちだよ!人生は。
カラスヤサトシは、もしかしてサービス精神旺盛な哲学者かも?