かわかみじゅんこさんの商業コミックスは全部持ってます。少女ケニアなんて復刻版と両方。
この作品は新しい味わいが熟成されて出てると思います。
今までの独特の切り口で読ませたストーリー物と、
パリパリ伝説で鍛えられた（パリでの生活や子育ても含め）部分とが合わさって良い味出してます。
じんわり笑えて、こっそり共感できて感心できる。今までにない少女マンガ！と思いました。
いい作家さんは常に成長をしていくものなんだなあ。これからも楽しみです。

主人公はフランス在住の女の子、ジュリエッタ(8歳)。
おしゃまで時には冷めた言動もするけど、
太めな体型とまん丸ほっぺ、つぶらな瞳が
とっても可愛いんです♪　かなり癒されます。

お話も、一つ一つがしみじみとした味わいがあって秀逸！
隣のおじさん(?)と仲良くなる話などはじんわり泣けるし、
サンタクロースの話は夢があって前向きになれます。

作者のかわかみじゅんこさんがフランスに住んでいるので、
日本とは違う文化や考え方が、想像じゃないところも興味深いです。
読んでいると、本当にフランスの風を感じるような不思議な感覚が…。
フランスって、独特の時間の流れがあるんだなぁって。
旅行に行ってみたくなりました。

値段は少しお高めですが、その価値は十分あると思います。
2巻が出るのが、今から待ち遠しいです。