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歌舞伎座物語

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: PHP研究所
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幕末から維新、民権運動、戦争の時代まで、一気に読もう! ★★★★★
登場人物があまりにも多い。一気に読まないと、誰がどんな人物だったか忘れてしまう。
しかし、そんなことは気にせずに、どんどん読み進むべし。二度目には、もっと見えてくる。
それぞれの人には、それぞれの人生があり、出来事や事件がある。
そうしたことは、偶然でもあり、必然でもある。それが、歴史という物語だ。

歌舞伎座というフィルターを通して、江戸幕末から、明治維新、自由民権運動、日清・日露戦争まで、
通史として、立派に仕上がった1冊。政治史の変化にも、きちんと気を配っている。
それがまた、歌舞伎がらみの本にふさわしい、適度な分量で、適切な視点で書かれている。
西郷隆盛の動きも、伊藤博文の女好きも、ちきんと出てくる。
スピード感をもって楽しく読めるという点も含め、たいへんな労作だと言いたい。
著者の才能を感じる。構想力、調査力、知識力、文章力、すべて満点!

歌舞伎という名称の成立の起源をはじめて知った!
歌舞伎とエスタブリッシュメントとの出会いをはじめて知った!
歌舞伎が、こんなにも多くの人たちの「物語」に支えられて発展したことを知った!
人間ドラマとしての歌舞伎史 ★★★★★
歌舞伎座、といっても、現在のものではなく、明治の話。
しかも、「歌舞伎座物語」というタイトルなのに
歌舞伎座ができるのは、本の半分まで過ぎたところ。
つまり、歌舞伎座ができるまでのドラマが濃密に描かれている。
幕末のスター女形、澤村田之助の悲劇に始まり
田之助と同世代の九代目團十郎と五代目菊五郎の青年時代から始まる。
彼らと並行して
歌舞伎と縁のない世界に生まれ、ジャーナリストで民権運動家の福地桜痴の物語が進み、
明治政治史と、歌舞伎の歴史がリンクしていく。
後半は、松竹が関西で誕生して、東京に進出して歌舞伎座を買い取るまでの企業史でもある。
月並みだが、大河ドラマを見ているかのようだった。
10人の主要人物、脇役も含めれば数十人の群像劇だが
ひとりひとりキャラが立っているので、
ぐいぐいと引き込まれる。