インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

リセット (新潮文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
深みのある3作目 ★★★★★
心に幾つもの風を吹き込む
著者の筆力に恐れ入っている。

恐らく誰もが経験されたであろう
戦時下の悲惨さ、
残された人の生き方の重さ。
何時の時代も変わらない、
恋が昇華することの不思議さ、嬉しさ、
脈々と流れる次世代への愛

この世知辛い21世紀に読む、
時空を超えた巡り合いのお話しは、
すてきな恋愛小説というだけでなく、
「鉄道事故」「組織のいじめ」「獅子座流星群」のように
繰り返される現象を
あなたはどのように捉え
何をリセットするのか、次に何が出来るのかを
問いかけているようにも思う。
時代を超えて ★★★★☆
北村薫氏の筆力に身を任せ、読者はまず、昭和10年代後半の芦屋の女学生の生活を味わいます。そこから先は、とにかく北村薫氏にお任せしましょう。綿密な取材と明確な構想に基づいた素晴らしい作品です。戦争を扱っていますが、読後感は爽快。そこのところはご心配なく。真実の友情、愛情に出会えます。大切なものを大切に、信じたいものを信じたくなります。「時と人シリーズ」の3作目。温かな作品です。
前置きが長すぎた ★☆☆☆☆
順番を間違えて「ターン」の前に「リセット」を読みました。
「スキップ」に感動したので、《時と人》シリーズの最後の作品を楽しみに読み始めた
のですが、前半に戦時下の女の子の日記のような回想史が続き、その後戦後の男性の
回想史が続き、読み進めるのに苦労しました。

さすが北村先生、文章力は大したもので、主人公の細やかな心情が伺えるし、戦時下って
こんな風だったんだなぁと思えますが、元々そういうお話を読もうと思って読んでいる
訳ではないので、申し訳ないのですが、途中で投げ出そうかと何度も思いました。

最後の70頁あたりの盛り上がり部分はうるうるしましたが、いかんせんその前の前置きが
長すぎて、評価が辛口になってしまいます。この本を好きな方、ごめんなさい。
「ターン」を楽しみに、シリーズをリバースします。
取材の苦労が伺えるが ★★★★☆
時空を超えた男女の物語…よくある設定なのかも知れないが、恩田陸さんのライオンハートのように読むのに辛い思いをしなくて済む。戦時中や昭和中期を描くために相当な取材をされたと思われ、苦労が伺える。が、穿った見方をすれば前半は殆どその取材の結果を披露したいがために綴られたような感じで、全体の流れからすれば冗長に思える。後半は若干先が読める展開ではあるが、それだけに期待を裏切らない。ちゃんと幸せな気分にさせてくれる作品。
時を超える愛 ★★★★☆
≪時と人≫シリーズ第3弾。
時をテーマにいろいろな描き方に挑戦しているので、シリーズ間の関連は無いので、
「スキップ」「ターン」「リセット」どの作品から読んでも大丈夫。
実際私も「リセット」を一番最初に読みました。

「リセット」は、輪廻転生しても相手を想い続けるピュアなラブストーリーです。

スキップが無情に時が飛ばされてしまう、図でいえば時が一方的に直線的に流れる話で、
ターンがひたすらその場でくるくる輪を描いている話とするなら、リセットは過去と繋がりながら
記憶という輪を描きながら先へ進むようなお話です。
スキップとターンを経た作者がたどり着いたひとつの形なんだろうなと思いました。

北村薫らしい優しくて繊細な静かに時間が流れているような奇麗なお話でした。