石原と対決することなく、ただ否定しているだけの本。しかもその
否定も、最初に結論ありきの否定でしかないので、読むものにとって
は何の益にもならない。好悪による全称否定。坊主憎けりゃ袈裟まで
といったところ。牽強付会な論述・論点多すぎ。というかただの
感想文。私が教師だったらまちがいなく赤点。
しかも、石原その人ではなく、他の人間が語っている石原について
の「像」を語るのが大半で、それって手抜きでは?と思いますよ。
肝心の虚飾を暴く、というのは誇大広告で、実は著者の好きな人物・
本の紹介本では?
多々ある石原の問題点について深く突っ込んでいくことなく、否定は
するけど全てすべて推測や問いかけの文章で終わらせているのでとて
も中途半端。こんなんでいいの?石原そのものを考え直すのではなく
著者について考え直すことになる本ですよ、これ。