「樹海 -放置車-」・「樹海 -たたられた男-」・「スーパーマーケットの加工場」・「彼女達の修学旅行」・「樹海 -霊界からの挑戦-」の5話を収録しています。
「樹海 -霊界からの挑戦-」は、クイズ番組のVTRを撮りに行った時の例の有名な話で、やはり昔の話は安定した面白さがありますね。稲川氏の怪談は、古い話のほうが味があって個人的にはそういうのが好きです。このシリーズには大抵、10年かそれ以前の古い話も収録されているので、「昔のは知っているけど最近の話はよく分からない」という人でも安心して聴けると思います。
元Jリーガーの体験した「スーパーマーケットの加工場」は、怪談というよりは都市伝説的なニオイのする、恐いというよりは不思議な話。ほかの「樹海」もなかなかと思います。
昔の話を期待する人は、「Selection3 赤い半纏」もオススメします。内容も個人的に一番好きです。稲川淳二のCDを買ってみようかな?と考えている人は、この2枚から聴いてみてはいかがでしょうか。

稲川淳二ファンなら間違いなく手に入れておきたい一枚。「樹海」は稲川淳二氏とは切っても切れない存在ですからね。

あくまでもセレクション盤(いわゆるベスト盤)の一枚なので、新作が含まれないのは当然。ベスト盤に目新しさを求めるのは愚問。

むしろ、「聞いたことがある話ばかり」と思うほど、稲川氏の語りが多くの人々の記憶に強く残っていることに賛辞を送ります。

稲川淳二さんのライブに毎年参加しているような方には、既知のストーリーオンリーなので（セレクション盤なので当然ですが）少々物足りない気もするかも知れませんが、初めて聴く方には良いかも知れません。余計な、わざとらしい効果音も極力避けられており、稲川氏の「語り」だけが１時間と少しの間流れるというCDですが、絶妙な語りに耳をそばだて、普通では考えられない情景を思い浮かべるのもよいでしょう。殊に、樹海に関する怪談は異様な怖さがあります。

以前のCDにも収録している同内容の話を題名だけ変えて収録しており、稲川ファンにとっては何ら新しいものの無いCDです。