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17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 春秋社
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世界への入り口 ★★★★☆
語り口が素晴らしく、複雑なはずの話がするすると頭に入ってくる。

タイトルは「日本と世界の見方」とあるが、著者は冒頭でイサム・ノグチの例を挙げ、「関係」というキーワードを強調している。

7メートルの先と内側で見方が変わるように、ものの見方によって関係も違ってくるということを専門の編集工学と結び付けている辺りが見事。

その後、第五講に渡り文化や文明の発祥や起源を実に様々なエピソードを交えながら展開していくわけだが、これは17歳だけでなく、大人でも知っておきたい事柄ばかりだ。

関係を編集(改善・修復)するという視点こそ、最も著者が伝えたいことだと思った。
世界とね 日本の歴史 つなげたよ ★★★★★
1.内容
究極的には、世界と日本の文化の成り立ちを説明した本。ギリシア・ローマ文化、キリスト教、イスラム教が、どのように歴史を織り成したのか、(第4章以降では)西洋文化を検討した過程で得た見方を日本の当てはめるとどうなるか(「ルネサンス」と「バロック」、その他)を記して、西洋と日本の文化をつなげようとしている。

2.評価
読み終わって要約を考えつつ振り返ったが、この本に圧倒された感じである(要約がうまくいかないほど多岐にわたって、面白い書物であった)。1990年前半の東京大学の前期入試では、地理、日本史、世界史のうち2科目選択しなければならなかったが(レビュアーは見受験)、日本史と世界史で受験したら、この本のような見解にたどり着けるか考えてしまった(この本が正しいという趣旨ではなく、よく考えられている印象を持った、ということ)。日本と世界(西洋)の歴史をうまく絡めて説明できていると思うので、星5つ。

3.思いつき
最近、マイケル・サンデルさんの授業が人気である。彼の主張は、究極的にはアリストテレスの時代に帰るべきだと言っているように思う。本書の内容では、ルネサンスと似ているな、と思った。すなわち、ルネサンスというのは、キリスト教が多大な影響を持った西洋社会が、イスラム世界で保存された、アリストテレスなどのギリシア・ローマ文化を復興させると言う側面があったのである(以上レビュアーの要約。詳しくは本書で)。
本のためにこのおっさんと組むか ★★★☆☆
本日、たまたま観たテレビ番組で松岡正剛が出ていた。

最近はこういう男をも“知の巨人”という言うのか? 立花隆もそう言われていたな。
戦後だけを見渡してみて、その形容に価する人が果たしてひとりでもいるのか甚だ疑問であったが、そういう広告屋的戦略にいちいちケチをつけてみても仕方が無い。

それよりも、本を激しく、烈しく愛すらしいこの男の試みに大いに期待したくなった。
例の松岡書店(松丸書店と言うらしい。松岡+丸善だろう)にはいまだ足を運んでいないが、なるほど松岡センセ、病気に近い本フェチらしい。感銘を受けた!!! 

おとつい、すでに夏バテでダラダラ読める本を探していたら(日中の疲弊させられるシゴトとその後でカラタニセンセの最新刊を毎日読んでたら疲れたのだ)、本棚に本書を発見した。愚妻が買っていたのである。池上彰であれば、もっとわかりやすい解説を付けたろう中身(それがよいとは言っていない)で、これを読む限り“知の巨人”の片鱗すらないように思うが、それはともかくこの稀代の本好きの“ミッション”(松岡言)とやらには共鳴した次第である。
日本辺境論と部分的に重なりますね。 ★★★★☆
勉強になりました。

古今東西の森羅万象を自由自在に行き来し
切って貼って、分かりやすく説明する。

セイゴウ先生の博覧強記っぷりと編集技術に感服しました。
大学講義のダイジェスト ★★★☆☆
著者が帝塚山大学の教授であったときの、学生向け講義を文章化し、増補したものである。

第1〜5講で構成されており、ヒトが直立二本歩行し「人間」となった意味、物語・宗教の成り立ちや仕組み、キリスト教の歴史、日本の神話に触れながら、日本と西洋の違いを説き、それらを踏まえたうえで、新たに西洋と日本の関係を築いていこうと読者(受講の大学生)に問いかけている。著者は答えを示してはいない。

実際の講義を基にしているため、論理的なつながりや、裏づけは不足している感がある。
しかし、著者の言う日本と西洋の歴史を大所にたって俯瞰し、あらたな「関係の世界」を構築することは、大転換期を迎えているであろう日本に求められていることなのかもしれない。