英国ファンタジーの、記念碑的《傑作》。
★★★★★
『ファンタステス』と並ぶ、ジョージ・マクドナルドの二大傑作の一つです。一般的にはあまり知られていませんが、この《ジョージ・マクドナルド》という19世紀英国のファンタジー作家は、英国ファンタジーの《元祖》とも言うべき、偉大な作家であります。この人がいなかったら、『不思議の国のアリス』も、『指輪物語』も、『ナルニア国物語』も、『ハリー・ポッター』も存在しなかったというくらい、重要な作家です。ただ内容的には、魔性の女《リリス》が一方的に悪者扱いされていたりして、その辺りは時代的限界なのでしょうね。いずれにしても、英国ファンタジー史上、最も《イマジネイティヴ》な傑作なので、興味のある方にはオススメします。
幻想小説の名作・翻訳も良いと思います
★★★★★
幻想小説の代表的な作品で、マイル・ストーン的な存在の書です。
よく幻想小説の代表的な作品として紹介されることが多い作品で、読んでみたいと思いましたが、つたない英語力では、洋書では、あらすじを追うだけで精一杯で、味わって読むことができませんでした。
翻訳者は、博物学でも有名な荒俣宏氏で帝都物語といった小説も書いて、映画化もされて有名になりました。
翻訳は有名になる前から、持ち込みで若い頃から多く手がけているベテランです。
日本語に翻訳したのは、荒俣氏が初めてだと思います。
妖精文庫で出ていますが、長らく絶版でした。本書が刊行された時にはうれしく思ったものです。
贅沢なのは分かってるけど。
★★★★☆
英語の原書を読めない人間にこんな文句をいう資格はないかも知れませんが、
この訳は最良のものではない気がします。
多くを望みすぎでしょうか。
でも、完璧な作品であるだけ、それに見合うような文章で読みたいというのは、
読者としてはどうしようもない我が侭です。
荒俣氏の訳は一見読みやすいけれど、何となく分かりづらい。
なので、星ひとつ減らしました。
星四つ分くらいの価値は今でも十分あると思います。
まるで禅問答みたい
★★☆☆☆
正直、僕は賢くないので難解な文章で何を言ってるのかさっぱりわかりません。キリスト教文化てき話らしいですが僕には寺の坊主の禅問答みたいに聞こえますが…
身近にこんな小難しい事を言う奴がいたら絶対に友達にはなれないなと思いました
難しい。いろんな意味で
★★★☆☆
最初はファンタジーか、どのようなものだろう?と思って読み始めたが…。
どうやらそうではないらしい。確かに幻想的な世界で主人公は旅をしてゆくの
だが、読んでいていつも傍らに幻想的に対する違和感があった気がする。そこ
には死があって、それを書くのに幻想世界を使ったと言うべきか…。でも幻想
小説って死を扱うものが多いですよね。でも、他のものとはふた味ぐらい違う
気がする。幻想の世界が素晴らしいだけに特にそう思う。参ったな。
終わり方が実にいい。ぞくっというか、おおお~というか。これではなんの
ことかわかりませんね。だから読んで体感してください。
場がどんどん変わってゆくし、訳も読みやすいので、ぐんぐんページが進み
ます。
星は三つですが、これはまだ一度しか読んでいないので。読めば読むほど星
アップの予感がします。確かに、難解な作品。だからそのぶん面白い。