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アイルランドの薔薇 (光文社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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アイルランドの歴史がわかる本 ★★★★★
読むだけでひんやりとしたアイルランドの空気に触れているような気分になります。
(行ったことないですけれど)
アイルランドの問題って日本人には「なんかよくテロがあるよね」ぐらいの認識でしたけれど、これを読めばわかりやすくまとめてあります。
ミステリーも面白いですが、このアイルランド独特の雰囲気が魅力的な本です。
画期的なクローズド・サークルの創り手の第一長編 ★★★★☆

南北アイルランドの統一をめざす武装組織NCFは、英国政府との和平に
反対する副議長を、殺し屋を雇い、事故死に見せかけて殺すことにする。

そして、その副議長を含めた三名のNCFの構成員は、南アイルランドの田舎町
スライゴーにある、死んだNCFの同志の未亡人が経営するホテルに宿泊した。


しかし、そこで副議長は、明らかに他殺された状態で発見される。


残されたNCFの構成員は、ただちに宿泊客を拘束し、犯人を特定しようとするが、
日本人科学者フジの活躍により、警察を介入させず、対等の立場で真相究明を
行う取り決めがなされる。


果たして犯人は殺し屋なのか? それとも……。




宿泊客のなかに、テロリストや殺人犯だけでなく、殺し屋も紛れ込んでいる
かもしれない、という極限状況ですが、中身はいたって普通の本格ミステリ。

残された手がかりをもとに、活発なディスカッションが交
わされ、仮説の構築と検証が積み重ねられていきます。

そのぶん、真相自体に驚きはありませんが、ラストで判明する、ある人物
の意外な正体には、作者のサービス精神が、十二分に発揮されています。


外国を舞台にした、政治とテロがテーマの作品と聞くと、ずいぶん硬派なイメージで、
敬遠したくなる向きもあるでしょうが、あくまでそうした政治色は背景であり、本作の
本質は、本格ミステリにあります。その観点で本作を見ると、すっきりまとまった佳作と
いえると思います(作者特有の、歪な人間観・倫理観を持つ人たちも出てきませんしw)。




石持浅海の処女長編 ★★★★☆

南北アイルランドの統一をめざす武装組織NCFは、英国政府との和平に
反対する副議長を、殺し屋を雇い、事故死に見せかけて殺すことにする。

そして、その副議長を含めた三名のNCFの構成員は、南アイルランドの田舎町
スライゴーにある、死んだNCFの同志の未亡人が経営するホテルに宿泊した。


しかし、そこで副議長は、明らかに他殺された状態で発見される。


残されたNCFの構成員は、ただちに宿泊客を拘束し、犯人を特定しようとするが、
日本人科学者フジの活躍により、警察を介入させず、対等の立場で真相究明を
行う取り決めがなされる。


果たして犯人は殺し屋なのか? それとも……。




宿泊客のなかに、テロリストや殺人犯だけでなく、殺し屋も紛れ込んでいる
かもしれない、という極限状況ですが、中身はいたって普通の本格ミステリ。

残された手がかりをもとに、活発なディスカッションが交
わされ、仮説の構築と検証が積み重ねられていきます。

そのぶん、真相自体に驚きはありませんが、ラストで判明する、ある人物
の意外な正体には、作者のサービス精神が、十二分に発揮されています。


外国を舞台にした、政治とテロがテーマの作品と聞くと、ずいぶん硬派なイメージで、
敬遠したくなる向きもあるでしょうが、あくまでそうした政治色は背景であり、本作の
本質は、本格ミステリにあります。その観点で本作を見ると、すっきりまとまった佳作と
いえると思います(作者特有の、歪な人間観・倫理観を持つ人たちも出てきませんしw)。




おもしろかった ★★★★☆
文章の表現など、まだまだ向上の余地は多いと思うが、設定・ストーリーの展開・人物描写など、情景が浮かんできて、映像として(?)楽しむことができた。
まぁ日本人が活躍というのはちょっと出来すぎではあるけれど、次回作に期待できる作品だろう。
自然な密室 ★★★★☆
 アイルランド和平の秘密交渉のため,宿泊中のロッジで起こった殺人事件。テロリスト,旅行者,科学者,いずれも胡散臭い宿泊者たち。警察に届けるわけにもいかず,監禁状態の中での腹の探り合い。そして,前半で示唆される暗殺者「ブッシュミルズ」の正体は?
 アイルランドを舞台にした活動家と日本人化学者の推理合戦。密室劇というと物理的に,あるいは心理的に無理が生じる事が多いが,秘密活動中のテロリストによる監禁,さらにアジトとして建てられた防音の効いたロッジという設定で無難にクリアしている。
 人物造型もしっかりしていて,とてもこれが長編デビュー作とは思えない完成度。ただ,「扉は閉ざされたまま」(祥伝社ノンノベル)を先に読んでいたので,どうしてもあの完成度と比べてしまい,星ひとつ落とした。