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名犬ランドルフ、謎を解く[黒ラブ探偵①] (RHブックス・プラス)

価格: ¥861
カテゴリ: 文庫
ブランド: 武田ランダムハウスジャパン
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嗅覚 ★★★★☆
本作の特徴はなんといっても黒ラブラドール・レトリーバーのランドルフが語り手となって話が展開していくところです。
人間の言葉を理解でき、趣味は読書で愛読書はダンテの【神曲】。
あらゆる本や新聞などから情報を仕入れています。
そんなランドルフのご主人様は画家のハリー。
ハリーはどことなく頼りなさげでお人好しタイプです。
そして恋人で失踪中のイモージェンの面影を追い続けてる人です。
そんなお人好しのハリーの性格が災いして、匿名の招待状に誘われ降霊会に参加する事に。
そしてその場所で死んでる人が発見されます。
他殺か自殺かそれとも病死か、この事件の後には何者かの影がハリーをつけまわすようになります。
ご主人様の危険を察知したランドルフは犬ならではの嗅覚を利用して、この謎に挑みます。

犬と人間は当然言葉が通じないのでランドルフは自分の考えをハリーに伝える事が出来ません。
そこでランドルフがハリーに伝えるために思いついたアイディアが素晴らしかったです。
ここは読んでのお楽しみなんですが、人間の言葉を理解出来るランドルフだからこそなんですよ。
ランドルフによると犬が感じとる匂いには、色々な種類があって嘘をついてる匂いやら、後ろめたい匂いなどがあるみたいです。
その匂いを頼りにどんどん謎の中心に近づいていきます。

コージーミステリーなんで、本格的な推理を楽しみたい方には向いてないです。
どちらかというと気軽に読める小説になってました。
既に海外では続編が発売されてるんで、早く翻訳されてほしいです。

犬好きな人もそうでない人も存分に楽しめる黒ラブ名探偵ランドルフ・シリーズ第1弾。 ★★★★☆
犬を語り手に据えるという斬新な設定で動物ミステリーに新風を巻き起こした黒ラブ名犬探偵ランドルフ・シリーズ第1弾です。本シリーズでは名犬ランドルフがホームズで飼い主の新人画家ハリーがワトソン役というあべこべの役割です。オスの黒ラブラドール5才のランドルフは犬でありながら毎日新聞を欠かさず読み、ダンテの「神曲」が愛読書で、気分が乗れば詩篇を引用するという非常に博学な探偵です。知的で頭脳明晰ではありますが唯一の弱味は過食気味で肥満体となっていて動きが鈍い事で、見かねたご主人様にプールへ連れて行かれて特訓を受けます。彼の最大の武器は鋭い嗅覚で、人間の体臭・発汗等の匂いを嗅ぎ分けて、その時々の感情を即座に突き止めます。
NYに暮らすランドルフの元の飼い主でハリーの恋人イモージェンが急に失踪してしまいます。失意の日々を送るハリーは何時しか心霊現象に凝り始め、折しもある降霊会に参加して有名作家の不審な死に遭遇します。ランドルフは話を聞いて疑惑を抱き、ハリーの恩人の老人が飼っているナマケモノのマーリンからも有益な証言を得ます。手掛りが少ない難事件をランドルフは果して解決出来るのでしょうか?
ハリーは相当なお惚け者で、ランドルフが鼻先で英字のシリアルを並べ替えて文章にして手掛りを出しても犬に霊が乗り移っていると解釈します。容疑者から逃げる場面で、秘密兵器としておしっこを出して凍らせ足元を滑って転ばせる見事な技を披露します。肝心の推理の部分が少々強引で非論理的である事、犬の語りだけなので視野が狭く警察捜査が不明な事等の不満は多少ありますが、総合的な面白さに免じて良しとしましょう。尚、結末近くになると俄然ホームズ長編のような伝奇小説の雰囲気になります。そして失踪したイモージェンの行方が気になるラストに次回作への期待が大いに高まるでしょう。
探偵犬は鼻が命 ★★★★★
犬が主役のコージーミステリー。本格ミステリーを期待される方には物足りないかも知れないが、なかなか面白かった。物語の語り手は黒ラブのランドルフ。若手画家のハリーとNYに住んでいる。ちょっとメタボで、走ると息が上がって、ダイエットのために水泳やらヨガやらに連れて行かれるのもおかしい。

飼い主が巻き込まれた殺人事件を解決するために彼が使うのは、もっぱら鼻。人間の感情を「臭い」で嗅ぎ分ける。怯え、不安、恐怖、焦り・・ランドルフの鼻にかかれば人間の奥底に眠る感情なんてバレバレなのだ。英字シリアルで文章も綴るランドルフの愛読書はなんとダンテの「神曲」なんである。文学を愛する探偵犬といったところ。

謎の失踪を遂げたままのハリーの恋人、イモージェンの存在が続編を期待させる。