第4話"Eveline"は高松訳を継承してイギリス英語流に「イーヴリン」と読んでいるが、安藤訳「エヴリン」がダブリンの発音に近い。この話の最後で"Eveline! Evvy!"というセリフがあるが、結城氏は「イーヴリン!イーヴヴィ!」と無理して読んでいる。別にアイルランドの英語を知らなくても、基本的英語のルールからして"Evvy"を「イーヴヴィ」などと読むのが不自然だということは分かるはず。やはり、皮肉なことに一番古い安藤訳「エヴィ」が一番正解に近い。
今はアイルランド人の朗読も入手して聴ける時代なので、その気になれば簡単に確認できたはず。小さな誤りをあげつらうようではあるが、もう3訳目にもなる作品なのだから、訳者にはこの方面の機微も分かるセンスが欲しかった。
第4話"Eveline"は高松訳を継承してイギリス英語流に「イーヴリン」と読んでいるが、安藤訳「エヴリン」がダブリンの発音に近い。この話の最後で"Eveline! Evvy!"というセリフがあるが、結城氏は「イーヴリン!イーヴヴィ!」と無理して読んでいる。別にアイルランドの英語を知らなくても、基本的英語のルールからして"Evvy"を「イーヴヴィ」などと読むのが不自然だということは分かるはず。やはり、皮肉なことに一番古い安藤訳「エヴィ」が一番正解に近い。
今はアイルランド人の朗読も入手して聴ける時代なので、その気になれば簡単に確認できたはず。小さな誤りをあげつらうようではあるが、もう3訳目にもなる作品なのだから、訳者にはこの方面の機微も分かるセンスが欲しかった。