インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Tracing Astor

価格: ¥1,159
カテゴリ: CD
ブランド: Nonesuch
Amazon.co.jpで確認
元祖は俺だ、と言わんばかりの熱演 ★★★★★
1999年9月、ニューヨーク、NGIスタジオにて録音。『ピアソラへのオマージュ』の3作目。

ピアソラの音楽への情熱はクレーメルに3作目のアルバムまで作らせたわけだ。これには、盟友のヨー・ヨー・マが1997年5月28-29日にあの『Soul Of The Tango』でピアソラの音楽を録音し、一挙にピアソラ・ブーム到来となったことが関係あると思える。本作では元祖は俺だ、と言わんばかりの熱演だ。

なぜクレーメルがピアソラを取り上げたかについて突っ込んだ資料は皆無だが、僕はマルタ・アルゲリッチが一枚かんでいると読む。何故ならアルゲリッチの故郷はピアソラと同じアルゼンチンだからだ。アルゲリッチとクレーメルはこのちょっと前まで世界中のヴァイオリン・ソナタや二重・三重協奏曲を徹底的に研究していて、信じられないくらいにレアな曲でしかも素晴らしい曲をたくさん見いだし、録音していったのだ。

そうした中でアルゲリッチの母国の話も当然しただろうしピアソラの音楽にも触れただろう。『情念』を持つクレーメルのヴァイオリンはピアソラの音楽にぴたりはまったわけだ。不思議なものだと思う。
これまでの中ではベスト。 ★★★☆☆
 クレーメルのこれまでのピアソラものは、クラシック・ファンにはどうか知らんが、ピアソラ・ファンとしては耐えられないようなものばかりだった。結局、リズムの問題なんだろうと思うけど。

 この作品は、クレーメルの作品の中では一番いい。ピアソラにない、いかにもクラシック畑の人らしいダイナミクス、歯切れの言いアプローチが心地よい。バンドネオンをとっぱらって、ピアソラのアレンジからかなり自由に離れたのが、逆に良かったんでしょうかね。