この作品は、クレーメルの作品の中では一番いい。ピアソラにない、いかにもクラシック畑の人らしいダイナミクス、歯切れの言いアプローチが心地よい。バンドネオンをとっぱらって、ピアソラのアレンジからかなり自由に離れたのが、逆に良かったんでしょうかね。