【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:都筑卓司/著 出版社名:講談社 発行年月:1996年09月 関連キーワード:ナツトク スル カイセキ リキガク なつとく する かいせき りきがく、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253 何のためのハミルトニアン、正準変換?ニュートン力学を一般化して近代物理学へと導く解析力学特有の考え方と、手法とを、画期的な平明さで解きあかす。 第1章 やったつもりの仮想仕事第2章 みかけの力をあなどるべからず第3章 基本はラグランジュ方程式第4章 なっとくするハミルトニアン第5章 正準変換とは何か第6章 ゲージ変換の世界へ
ぼくには解りやすかった。
★★★★☆
総じて僕の好感度は高い本。物理数学は、同値変形の繰り返しで、世の教科書に数式変形に間違いのないものはたくさんある。その中で著者の個性は、「なぜ、ここで、これを独立変数にとるのか」「なぜ、ここで、こういう方向に式変形していこうという動機が湧くのか」をタイミングよく、わかりやすくコメントできるかで光る。ぼくには解りやすかった。あなたも最初に読んでみて気に入るといいが。
量子力学に入門するためには,変位qと運動量pを独立変数にとったハミルトンの正準方程式の普遍性を理解できていなければならない.本書はそれをなっとくさせてくれる.
もし,あなたの解析力学の先生が,試験で解析力学のテクニックを使わないと解けないような妙な古典力学の問題を出すことに力点を置いていて,その試験対策の本を探しているなら,本書はパスしたらいい.むしろ,もっとまともな先生のいる大学へ転学する道を探ることのほうが,あなたの長い人生にとって重要だろう.
面白い話を読みたい人に
★☆☆☆☆
「へぇ〜」という話が満載で、無駄話のねたを仕入れるには良い本です。でもそれらは解析力学とほとんど関係がありません。解析力学自体に充てられたページはかなり少なく、しかも説明は何か言い訳めいた言葉がやたら散りばめられた不正確なものです。
全体の4分の1を過ぎてやっとラグランジュの方程式という言葉が出て来ますが、そこでやっているのは単なる変数変換で、得られるのはニュートンの運動方程式と等価な方程式に過ぎません。仮想仕事の原理とダランベールの原理を使って拘束力を消去しなければ、自由度に一致する数のラグランジュの方程式は得られないのです。それにもかかわらず、ちゃんと方程式が求まったかのようにして拘束のある系へ適用して見せているのはごまかしです。
著者はこの本のために40年ぶりにハミルトン=ヤコビの方程式を勉強しなおしたそうで、なるほど正準変換からハミルトン=ヤコビの方程式の辺りはすっきりしています。でも上に挙げた例のようにあやふやな理解のままで書いているところが少なからずあります。それで読者が理解できるはずがありません。
場の量子論や一般相対論では拡張した形の解析力学が駆使されますが、著者は解析力学は量子力学の創成期に一定の役割を果たした形式的な理論だと書いているだけです。また量子力学以後、ベクトル・ポテンシャル(とスカラー・ポテンシャル)は電磁場を記述するための基本的な量になりますが、著者はベクトル・ポテンシャルは変数を減らすための手段だとしか書いていません。こういう現在の物理学の状況とは隔たった記述からすると、最後の章「ゲージ変換の世界へ」も著者が本当に知っていること書いているのか疑問に思われて来ます。
使えません。
★☆☆☆☆
序論に無駄にコリオリの力とか説明してあって解析力学の話がスタートするまでまずくどい。
やさしめに書かれている本だから工科系の学生がラグランジュの運動方程式を
勉強する本に使えるのか?という問いに関しては「NO」ってはっきりいえるほど使い勝手が悪い気がする。
納得どころか立腹
★☆☆☆☆
大学の講義で教授が勧めていたので、早速購入して読んだのですが、「この人、何考えてんの?」ってカンジです。とにかく無駄話が多すぎるために、すぐに話が逸れて"解析力学自体"を体系的に理解することができない。身近な例を挙げて分かりやすくしようと書いているのだろうがまさしく逆効果。
確かに、書いてることに間違いがあるわけではないが、それは本としてアタリマエ。
解析力学を本当に納得したい方は、他にいくらでも参考書が世に出回っているので、そちらを。