ホリスティック医療のテクニカルなことも勉強になりますが、この本で最も学ばせていただいたのは、「いのちの場」ということです。エコロジーという言い方もあるかな、と思いました。人は環境に生かされた生き物で、生きるとは周りの環境にお互いが影響を及ぼしあうことです。そういえば、命の洗濯という言い方などもあります。がん、膠原病、アトピー、エイズ。西洋医学が直せない病気は、「いのちの場」の歪みによって起きているとお書きになられています。ですから、「いのちの場」を良くすることが治療となります。これが自然治癒力です。現代は、人と人との関係が希薄になっていますが、こういったことも生命エネルギーを弱めているのかもしれません。自然に近い場所にいた昔の人は休むくらいでよかったけれど、毒素に囲まれた現代人は、それなりの養生が必要です。心の掃除とは、心に良くないものを捨て去ることです。心に良くないものとは・・・。直感、予感が教えてくれます。この本は、中高生の方にも読んでもらうために平易に書かれたものですが、それこそ、直感でお読みになるのが良いかと思います。感じたことが、生命のエネルギーが欲していることなのではないかと思います。