おそらくこの投資スタイルでは現在大きく資産が縮小しているはずである。
なので、現在著者がどう考えどのように資産運用の舵をとっているのか、非常にきになるところである。

内容としては、海外投資の利点やツールを紹介しているが、結局のところ実践する際には橘玲氏などの著書を参照することになると思われる。

著者は銀座ホステスという肩書きがあるが、私としては
どちらかというと経営者や投資家といった印象が強い。

前作も投資について書かれていたが、今回も非常に
わかりやすく、図表なども豊富で参考になる点は多い。

著者は実際に香港を拠点に投資しており、銀行の関係者
またファンド関係者とも交流があるので、その知識は
半端ではない。

本書の一番のテーマは「日本だけにこだわる必要はない」と
いうことだろう。

p.83にマザーファンドとベビーファンドの運用成績の違いが
書かれているが、これを見れば日本にこだわることが
どれだけの損失につながるか実感できると思う。

ヘッジファンドの種類、またオフショアファンドの購入方法など
具体的なことが書かれている点が何よりうれしい。

長期的視点にたちハッピーリタイアを目指すときにさまざまな
ヒントを与えてくれる本であった。

この著者の名前、「どこかで聞いたことがあるな〜」と思ったら、
クラブのホステスをしている人で、資産運用関係の世界で本も
書いている人でした。

ホステスという職業から、「何だか怪しげな本だろうな」と手にとって
びっくり。極めて常識的で、かつ相当勉強しているなと感じさせる内容でした。

様々な投資対象の紹介と、その注意事項、そして投資を検討する材料を
提供してくれるサイトの情報など、かなり深い内容です。著者名を見なければ、
ファンドマネジャーか、アナリストの執筆した本と勘違いしそうです。

内容の充実度と猛烈な勉強量に脱帽です。