70年代半ば、ロックミュージックの世界ですらビジネス志向が強くなってきた。ディランはそのアンチテーゼを提唱するかのように、「ローリング・サンダー・レヴュー」なる流動的で自由な雰囲気のツアーを決行する。このアルバムは、そのツアーの一環として行われたコロラドとテキサスのコンサートでの演奏を収録したライヴ盤だ。
曲ごとに参加メンバーも違うし、演奏自体もラフでフリーなムードの曲がほとんどである。だが、当時まき起こっていたパンクムーヴメントの連中と同じぐらいに、ロックの本質をついている。(星野吉男)
まるでボラン、なジャケットのディラン!!
★★★★★
みなさんのおっしゃるとおりの、熱くて充実のライブアルバム!!
「ディランって、タルいじゃん?」
と、フォーク期をチラッと聴いて敬遠してる
あなたに聴いてほしい、まさにロックなディラン!
のアルバムです。
後に続編的な二枚組のCDも出ました。
あちらは曲数が多く、ジョーン・バエズとのデュエットも
入ってるわりに、音がきれいにされすぎていて、
迫力がこちらと、まるで違っています。
ですから、まずはこのアルバムでディランの
ローリングサンダーレビューを体験してほしいのです!!
キング・クリムゾンの「アースバウンド」
スレイドの「アライブ!」
MC5の「キック・アウト・ザ・ジャムス」
とならぶ、ラウドロック・ライブ盤の
大名盤なのです!!
Dylanの一番格好良かった日
★★★★★
実際には、ローリングサンダーレビューとして後にオフィシャルブートレッグ化されるが、そこからの格好良い所だけ抜粋して作っちゃいました。的な作品。無論、当時としては、アルバムの容量の問題、フルライブでアルバム作る事へのマーケットの不安が有って、1枚にまとめちゃったと思う。Desireでの格好良さがそのままライブに転移したと考えて良い。ロックとフォークの性交を済ませて、生まれたDylan節が70年代の長い産休を経て、熟成した音楽と言って良い。
DylanのBest Play
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演奏は雑でまとまりがなく、ギターを何本も重ねることで生まれる音の厚みのみに頼っているものでありながら、ここでの "One Too Many Mornings" は'87のGrateful Deadとの "Chimes of Freedom" のプレイと並んで生涯のベスト・プレイといえるでしょう。この一曲を聴くために本アルバムを購入しても決して後悔はありえません。是非聴くべし。
世界最高
★★★★★
世界最高のライブアルバムじゃないかと思います。
一曲目の出だしだけでそれを感じます。
ディランは「オレはやりたいようにやるから、ついてこい」とバンドに言っているみたいな奔放さ。
とにかくラフでかっこいい。
痛快なほどにパワフルなDylan
★★★★★
あまりにも有名な、ローリング・サンダー・レビューからのLive。まるで話を知っていても演者によってがらっと面白みさが変わってしまう落語のように、あるいはJazz演奏者によって同じスタンダード曲でも受ける印象が全く違ってしまうように、DylanのLive盤はどれも自分の曲をどう料理するかに注目してしまいますが、このLiveは格別。特にOne too many mornings, Lay lady lay, Shelter from the stormなどは一度このLiveを聴くとこちらのアレンジの方が耳にこびりついて離れなくなってしまうこと請け合いです。このLive盤で唯一残念なのが、音質が万全でないこと。しかし、そんなことはどうでもいいという気持ちにさせてくれるほど、ここでのDylanの演奏はパワフルで痛快です。