正常と異常
★★★★☆
模型交換会会場の公会堂にて事件が生じた。首は切断されとおり、発見された部屋は密室状態。一般的な枠組みにおいて、正常であるのか、あるいは異常であるのかを定義することは困難を極める事なのでしょう。相対的には異常であっても、絶対的には正常である事もあるのでしょう。
「自分は、どこまで一つだろう?生きていれば一つなのか?生きているうちは、どうにか一つなのか?」
コスプレさせたかっただけではw
★★★☆☆
ミステリーのセオリーを無視した真相でなかなか面白い.
こういう意外性もあったかとちょっと感心.
ただ,密室の謎解きがいつまでたっても始まらないので
途中で薄々感づいてしまうのが残念なところではある.
正直なところサブカルチャー的な要素は読んでいてうざいだけ.
この動機でも別なモチーフでよかったはずだ.
萌絵にコスプレさせたかっただけではないのかw
理解できないままの状態は不安なのでとりあえず理解する
★★★★★
公会堂の鍵のかかった一室で、首なしの女性死体と気絶した社会人ドクタ寺林が発見される。そして、寺林の所属する研究室でも女性の死体が発見される。その部屋の鍵は寺林が保持していた。他に疑いようもない状況からどう抜け出すのかを、事件発生前から解決までを曜日ごとに分けて描いている。萌絵の従兄にして犀川の友人である大御坊や、萌絵の高校時代からの友人、反町愛なども登場する。
世界を認識するという行為は、自分の意識の中に世界のモデルを作る行為にも思える。ただし、材料として使えるのは、自分が知覚でき、かつ理解できる情報のみであり、作り上げられたモデルが世界を正しく反映しているとは限らない。しかし、自分の中ではそれが正である。そして、アウトプットが現実に近づくようにインプットを調整するプロセスを、理解と呼ぶ。
他者を理解することは、他者を自分のモデルの枠組みの中で理解することだ。上手くはまらなければ、多少削ったり付け足したりも平気でする。そうやってつじつまを合わせるのが普通だが、とにかくブラックボックスのまま受け入れて処理するという方法論もあろう。注意が必要なのは、どちらも得られる解が近似解であり、解析解ではないということだろう。そのズレが大きいか小さいかはモデルの出来栄えに因るし、たまたま答えが近くても論理が全く違うということもあるかもしれない。
舞台が特殊
★★★☆☆
ちょっと前から読んでる推理作家の本。本業は大学助教授だそうで。
普通の推理小説、普通の作家と思ってたんですが、、この本でわかった。この人かなりのオタクです。
ライトノベルとかじゃない普通の推理小説で、セーラームーンとかエヴァとかの固有名詞を見ることになるとは思いもよらなかったよ。。
だからこの人の書くシリーズの登場人物、キャラがやけに立ってるわけだ。基本的にはずれ無しの、オススメの作家です。
んでこれの内容は、つまんなくは無いけど、この人の本にしてはまあ普通かな。。
S&Mシリーズの中でもベスト3に入る名作です。
★★★★★
タイトルのセンスは相変わらず素晴らしいですね…邦題・洋題ともに…
森先生の作品は読み終わった後、「なるほど、このタイトルはこういう
事だったのか…」と妙に余韻に浸れるものが多いです。どんなに面白い
内容だったとしても、あまりにタイトルにセンスがないと手に取ること
すらしませんしね。(笑)
このシリーズの最大の魅力に「登場人物の個性」が挙げられると思いま
すが、この点に関して言えばシリーズでも上位に入ります。真賀田四季
からはじまり、犀川創平・西之園萌絵…と個性的な人物が登場するシリ
ーズですが、今回の登場人物も詳しくは言えませんが良いですよ。なか
なか架空の人物に憧れるということは難しいと思いますが、このシリー
ズではそれが簡単に出来てしまいます。
もう単なるミステリーの枠を超えた作品ですので、是非♪