インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ファースト・インプレッションズ・オブ・アース

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: BMG JAPAN
Amazon.co.jpで確認
2006 ★★★★☆
ザ・ストロークスがここにあらたな章に突入したことは、誰の目(耳?)にも明らかだろう。 大ベテランのデヴィッド・カーン、アンディ・ウォレスの協力を得て到達した"こうあるべき"音とは、とにかくダイナミックでシャープでラウド。従来のラフな感触を払拭してダイレクトに耳に叩き込み、そう、相変わらず細やかに作りこんだディテールを、拡大鏡ごしに鳴らしているかのような迫力がある。曲構成もより複雑で、もはや3分に収まっていない。聞くところによると、前作を焦って作ってしまったとの反省から、時間的余裕を確保。1年以上を費やした結果が、14曲52分という過去最大ボリュームのアルバムなのである。1st『イズ・ディス・イット』が与えた衝撃、2作目『ルーム・オン・ファイア』が示した底知れぬポテンシャルが、然るべき形でここに結晶。ある意味で、初めて彼らを知ったときに勝る興奮を本作で味わえるはずだ。
音楽的習熟 ★★★★☆
strokesのすごいところはバランス感覚だ。
バンドのメンバーが非常に機能している。
1st、2ndはそれぞれの楽器がシンプルに曲に徹していたが
このアルバムでは実験的な、おかしな言い方をすると
「strokesらしくない」
プレイをしている。より複雑に絡み合うフレーズ。
結果、曲のカラーはロックンロールな以前のそれとは変わったものになっている。
だが、当然彼らはもちろんロックだし
この非常に練られた曲たちは、聴くたびに新しい発見をくれる。
少し残念なのは、そのアレンジが裏目に出て中盤少し退屈なところ。
前半の曲群は、最高としか言いようがない。
決して最高傑作だなんて言わないが ★★★★☆
1stであれだけのものを作ってしまうと、今後どれだけ素晴らしいものを作ろうと、
決して最高傑作誕生!なんてことは言われないんだろう。
そんな宿命の元なお新たな作品を生み出すStrokesというバンドには敬意を表したい。
1stはジュリアンがほぼ主導し、全体のサウンドを組み上げていったが、
このバンドは各メンバーがソロ活動できるほどのクリエイター揃いだということは知られるところだろう。
このアルバムにおいて、ようやくその「メンバー全員の個々の力」というものが、Strokesサウンドに消化された気がする。
Ask me anythingのような完全な新機軸もあるが、やはりこのバンドはリズムのバンド。
ギターもそのメロディだけでなく、リズム楽器となって彩りを添える。
それはどれだけギターサウンドが派手になろうとも変わらないStrokesらしさだ。
this isn't it ★★★☆☆
曲のネタが尽きてハイプバンドが3rdあたりで消えていくのはお約束の流れである。
日本の音楽業界と違って、あっちは基本的に「最初持ち上げてやるからあとは一人で歩けよ」という方式でエルヴィス〜ビートルズ〜から50年続けてきたわけで、才能尽きたゴミをゾンビみたいには使わない。

で、ストロークスの3rdのこれなんだが、ネタが尽きたとは全く逆。
むしろこれまでで一番色んな方向にタコ足伸ばして作った作品である。
だが、1stと2ndと比べるとというか、アートロック的な見地から見るとというか、1stの高評価の評価軸をこれにそのままあてはめた場合、残念だが見劣りする。

2ndは、1stの変に密室的なプロダクション(そのプロダクションのミニマルさが、ルー・リードなど数多のロックレジェンドの霊をジュリアンの声に憑依させた最大の理由であることは間違いない)を捨て去っていたが、ソングライティング自体は平行棒だったので、多くの人間には1stの延長のように聴かせることができた。
この3rdは、言うなればさらに俗っぽいマスタリングが施されていて、もはや1stの奇跡的なスケープはどこにもない。エレクトロニカ風構造主義思考でロックンロールをやりました的な、あのオリジナル感は消え去っている。ジャンクフードばっか喰わせられているバキバキhi-fi世代には、むしろこっちのほうが訴求するとも言えなくもないのが悲しい。

ただ、上述の通り、ネタ切れの悪作ではなく、むしろネタは詰め込み過ぎるほど詰め込んでいるため、今後に期待はできる。最初の4曲は私的に凄く好きで、せめて2ndのエンジニアがやってくれたら、この出だしだけで20年残るレベルになったと思う。ハイライトは"ize of the world"。素晴らしくてシリアスな曲だけど、ジュリアンの声が裏返るのを聞いてなんか笑ってしまう。
私にとっては星5つでは足りないくらい ★★★★★
良い良いとは聞いていたが、ホントによかった。渋めロックが好きな人には絶対におすすめ。

一曲目に安心させられ、二曲目に熱くさせられ、三曲目にシビれさせられた。これ、曲順もちゃんと考えられていてセンスいいよね。

とにかくボーカルの低めの声と、ノリのいいギターがもう最高。イントロに印象的なギター音が流れる曲が、私は昔から好きなのだが、そういう曲も多い。

皆さんわりとお気に入りの曲が別れているようだが、個人的には三番の『ハート・イン・ア・ケージ』が一番好きだ。次点で二番目の『ジューク・ボックス』。

今年は聞いたCDの当たり年だが、その中でも最高の一枚だ。単独ライブの予定って無いのかな。