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嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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やはりこのシリーズは長編か? ★★★☆☆
あの「凍える牙」のシリーズ。
短編。面白くはあるのだけど、やはり長編の「凍える牙」に比べると迫力に欠ける。
「その夜の二人」 主婦殺人未遂事件
「残りの春」 女性ばかりの家に対するストーカー事件
「木綿の部屋」 前の相棒の滝沢の娘の離婚問題に巻き込まれる
「嗤う闇」 連続レイプ事件の犯人に恋人が間違えられる
この4編。「木綿の部屋」が中では一番好きかな?
長編では主人公音道貴子の迫力、情熱、そして女の部分など人間性が印象深く描かれているのに、この作品だとなんだか「仕事頑張ってるバツイチのかわいい女」程度にしか見えてこない。短編の限界か?
乃南アサの短編は凄くいいのもあるんだけど、このシリーズはやはり長編のほうが人物が生きてくる。
「凍える牙」が衝撃的に好きだっただけにちょっと残念。
音道貴子の成長! ★★★☆☆
ご存知、音道貴子シリーズの第3弾。「凍える牙」「鎖」と違い、今回は4つの短編として描かれている。
巡査部長に昇進した貴子が扱う事件に、派手さはない。どこにでも起こりうる事件を扱っている。だが、事件が派手であろうとなかろうと、そこには苦悩する人々が存在する。そういう人に向ける貴子の目は温かい。彼女自身、いろいろなことを経験し成長したという感じがする。以前コンビを組んだ滝沢とのエピソードも面白い。
彼女にはこれから先も、もっともっと活躍してもらいたいと思っている。
心の中の闇 ★★★★☆
音道貴子シリーズの5作目。
今作では、これまでの立川の機動捜査から、隅田川東署へと異動となっている。
音道シリーズは、長編では殺人などの大規模な捜査を主に、短篇集では小さな事件を中心とした刑事の日常を描く体裁となっているが、今作もそのパターンを踏襲している。

今回の事件もそれぞれ、小さな事件であるのだが、今作に共通するのは、愛憎が絡み合った奇妙な形で起こる事件とも言える。「嗤う闇」は表題作のタイトルであるが、それぞれが人間の「闇」の部分を醸し出しているようで巧い名づけ方だと思う。また、今作から舞台になった隅田川周辺の下町という舞台(「木綿の部屋」は違うが)がまた、それにリアリティを出しているように思う。

「未練」のときにも書いたのだが、音道貴子シリーズは、このような短篇により日常がしっかりと描かれているからこその面白さがあるのだと思う。地味な事件の中で、しっかりと心理が描かれているところが、最大の長所だろう。

ドラマティックな展開ではないが・・・ ★★★★☆
直木賞受賞作である「凍える牙」の主人公、音道貴子シリーズ。

長編の彼女のイメージよりは人間味のあり、茶目っ気もあるという
印象を受けました。

4つの短編があるが、それぞれ個性のある人物が登場してきて
楽しませてくれる。
中でも「残りの春」に出てくる沢木。
キャリアで世間知らずのお坊ちゃまとで、かなりいい味を出している。
今後のシリーズで再登場してほしい。

「凍える牙」ほどドラマティックな展開はなく、ごくごく地味な事件
を巡る短編ばかり。中には刑事事件ですらないものもある。
しかし実際の刑事ってこんなもんなんだろうなあ。
ごくごく小さい事件で自分の非力さを感じたり、自分自身の悩みと
だぶらせたり・・・。

このシリーズは長編は大事件。短編は小さな事件というスタンスで
描かれていくのかもしれない。

なぜ、これが音道シリーズではならないかというと・・・ ★★★☆☆
超人気の音道貴子シリーズ。短編では3作目になるのでしょうか。
機動捜査隊に所属していた貴子は巡査部長へ昇進し、隅田川東署へ移動になりました。その新しい職場で貴子が挑む4つの事件です。

4つの事件はどれも事件としての規模は小さく、はじめは「なぜこれが音道シリーズである必要性があるのか?」と感じたのですが、いずれの事件も、女性刑事が主人公であることによってぐっと重みが増す事件のような気がします。母性や女心が皮肉にも裏目に出て、事件へと発展していくケースが描かれていることによりそれを感じました。

まぁ、短編ということもあり、刑事モノにしては軽く読める作品でした。