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サロメの乳母の話 (新潮文庫)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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一冊分ですでにマンネリ? ★★☆☆☆
どれか一編だけならきっと良かったのでしょう。実際、最初に収録されている『貞女の言い分』(オデュッセウスの妻)はニタニタしながら読みましたから。
ただ・・・、結局全部同じなのです。予想通りの筋でしかない。正直、飽きてきます。
『キリストの弟』は読む前に一番期待していた話だったのですが、著者一流の毒?も無く、一体何が言いたいのか分からないままです。
最後の『饗宴・地獄篇 第二夜』に至っては、三流自虐史観(私は所謂自虐史観と言われるものをどうこう言っているわけではありません)並みの出来映えで、まさに「余計なもの」でしょう。
小説・・・であることを忘れずに ★★☆☆☆
史実を元にしてはいるが、フィクションであることを忘れてはいけない。
勿論、これを読んで本気にする人は殆どいないだろうが
なまじ他の著書で緻密な調査に基づいた執筆活動をしている方だけに
騙されかねない危険性がある。
そして歴史小説として読んだ場合はそこまで面白いとは思えない。
ゴシップ ★★★★☆
 著者のローマ人の物語とは違って,遊びで書かれたお話.歴史上の偉人の「傍にいた人」から見た偉人の人物像.信憑性はさて置き面白い.息抜きにはもってこいの一冊.
噂話の気楽さで ★★★★☆
地中海周辺の有名人物についての目撃談。…なしつらえの短編集。結構お遊び色強いです。『我輩は馬である』などと語りだす馬が出てくるくらいです。カリグラ帝の馬で、彼は称号や家まで与えられた歴史に名だたる馬らしいです。知らなかったですが。

何でそんなことになったのか、そうしてどうなるのか、興味いっぱいでひっぱられました。知ってたら知ってたで「そうするか!」という上手さがあると思います。残念ながら私のお知り合いはイスカリオテのユダくらいでしたが。なるほど子を見れば母が見えるものかもしれません。

表題のサロメは、淫婦か、あるいは無垢な印象で描かれることが多いように思います。この作品中のサロメははつらつと賢く、自ら考え自ら動き自らつかみます。大変素敵。距離もぐんと身近です。
サロメの乳母が語るのは「うちのお嬢さん」であって、聖書の中に出てくる淫靡な娘ではないのです。キリストの弟が見る兄は「どうにも困った人」だし、ダンテの妻の目の前には生活がぶら下がっている。
彼らは教科書の中にだけ存在する幻ではなく、この世界にあるどこかの場所、どこかの時代に、生まれて生活して悩んで喜んでそうやってただ生きていただけの人たちだったのかもしれません。
面白かったです。

歴史に興味を・・・ ★★★★★
この作品を読んで、ヨーロッパへの興味が
沸きました。
歴史書として読むなら、「ローマ人の物語」は最高に読みやすいですが、
楽しく歴史を紐解く上で、こう言った遊び心は不可欠だと想います。

客観的でありながら、女性らしさを残した文体が、より一層
好奇心をくすぐります。

実在の人物を元に、周囲をとりまく人間関係や感情を
旨く表現できている。とても面白い作品です。