バック・イン・ザ・U.S.-ライヴ 2002 [DVD]
価格: ¥4,800
2002年に行われた2度にわたる北米ツアー、その両方を集約した『バック・イン・ザ・U.S.・ライヴ2002』は、まさにツアーで見るポール・マッカートニーの自伝である。曲を最後まで収録している同タイトルのCDと違い、DVDバージョンでは部分的な抜粋となっているため、選ばれた部分の自伝と言えようか。
伝説の人物を扱う作品ながら、ポールの音楽と同じくらいの割合をヘザー・マッカートニー夫人に捧げている印象だ。ポールが出演した数々のTV番組やラジオのインタビューに同行する夫人をとらえた映像を多く収録。ポールとの仕事にいかに誇りを持っているかを語るバンドやスタッフのメンバー。また、ライヴに興奮するあらゆる年代のファンの映像が入っている。3時間に及ぶこの作品を見ながら、別の作り方があったのではないかと可能性を探ってしまうのは否定できない。
セットリストにはビートルズの名作をはじめ、ウィングズやポールのソロなどから厳選された楽曲が名を連ねている。涙を浮かべ叫ぶ観衆の姿は、ファンのノスタルジーを誘う。楽曲も観客の反応も、昔と変わらない。レノンに「ヒア・トゥデイ」、そしてハリソンには「サムシング」。マッカートニーが仲間に捧げた演奏が心に響く。(John Galilee, Amazon.co.uk)