吾輩は猫好きである。
★★★★★
猫好きなのに小説なので遠ざけていたのですが、
漫画になってグっと身近に感じるようになりました。
猫のふてぶてしい態度と脳内で考えていることが絶妙にマッチングしてかわいいです。
作画も猫を本当に好きな人が描いているのか細かな仕草が非常にリアルです。
猫好きにはたまらない一冊になると思います。
現代ならマンガだったかもしれない
★★★★★
漱石は文学として『吾輩は猫である』を活字で著したが、現代ならマンガの原作としてふさわしかったかもしれない。
それほど、この漫画は、楽しそうに生き生きと漱石をまんが化することに成功している。
つまり。漱石自体(『吾輩は猫である』)が、まんがにするにふさわしい文体と、描写を持っているということだろう
時代関係なし
★★★★★
誰でも知っている小説を一度読んでみたくて、購入しました。
こんなにおもしろいと思いませんでした。
主人の先生たちの会話を聞いて楽しむ猫。
今の時代にも当てはまる絶妙な風刺。
難しい言葉も登場するし、言葉づかいや知らない地名のため、
読むのに多少時間がかかりましたが、
そんなことも気にならない面白さです!
名作と呼ばれるものはいつの時代も名作なんですね。
今まで文学作品はあまり読んできませんでしたが、読んでよかったです。
笑いの歴史を感じる
★★★☆☆
確かにまんが化には成功していると思う。
しかし、笑いのツボが現在のものと違う。
笑いにも歴史があり、流行があることがよく分かる。
つまり、あまりおもしろくないのである。
この内容の本が、現在出たとしても、全く評価されないであろう。
やはり、この本は、名作として評価されたのは、時代の先を行く当時としては斬新であったことであろう。
我輩は犬である
★★★★★
我輩は犬である。
名前はポチだ。
この本に登場する猫は、我輩の友達なのだがまだ名前が無いらしい。
名前さえ付けてもらえないショボい猫なのだが、こいつがなかなかの男なのである。
こいつは、妻と3人の娘を持つちょっと鬱病気味の英語教師に飼われてやがるのだが、猫の分際で人間以上に人間の本心を読み取るのである。
おまけにどこで読んだか知らないが、小難しい文学なぞにも通じていて哲学的思想に浸り、俗世間で右往左往する人間どもを彼方の天空から見下ろす神のごとく、冷静に主人やその他の人間を見つめ続けるのである。
こいつ以外にも猫は登場する。
こいつを「先生」と呼ぶ三毛子という雌猫や、下品で無教養で粗暴極まりない「車屋の黒」というでかい黒猫である。こいつもさすがに黒のことは恐くてしょうがないらしい。
猫の視点から、人間の生き様を風刺的に描いた大変ユニークで質の高い傑作と言えよう。
ちなみに我輩は登場しない。
ポチなんて犬は、多分登場しなかったと思う・・・。
まあ、気になったら最後まで読んでみてくれたまえ。
では失敬。