愛と勇気を!
★★★★★
医者であり詩人でもある孤児院の院長ヤーヌス・コルチャックの半生を描いています。彼の人となりが良くわかります。戦火が絶え間なく押し寄せていた時期に生まれ、ポーランドと子どもたちを愛し、彼の言う、彼自身の「あこがれ」を追い求め、力強く生き抜いていく姿に感動すると思います。強制収容所行きを免除されたにも関わらす、子どもたちとその運命をともにして、ホロコーストの一犠牲者として散った、愛に溢れる巨人。そんな印象を受けました。興味のある人は、著者の婦人が著した同名の岩波ジュニア新書から読まれても良いかもしれません。愛と勇気を感じてください。