この本のよいところは、このようにあらゆる分野に散らばりそれぞれに影響を与えたのに忘れ始めている寺山修司の言葉をまとめた点にある。
~~
知識の複製が、いつのまにか講義の複製にとってかわり、学生たち!は一日中、教室に坐っているだけになる。 彼らは、大学における「主役」だったはずなのに、いつから「立ち会いを許された」傍聴者になってしまったのだろう。
~~
この言葉には、しびれた。 このようなまとめを作ってくれた企画者に感謝・感服。心のわだかまりを解いたり、さらに深淵の暗闇に連れていってくれたり、時間のあるとき、ゆっくり読みたい本だ。~
それは、自分自身を旅する彼が、車窓から流れる景色を見ることは景色を捨てているようだと言うように、『次』に向かっているポジティブな言葉なんだって、少し気づいたりした。
私も彼のような旅人になりたいな。