同じ内容をタイトルを変えて売っているだけ
★☆☆☆☆
不要の1冊。
内容は同著者の他の著作から切り貼りしているだけで、構成がぼやけている。
結局他の著作も読まなければ「著者は何を言いたいのか」そして「具体的にどう勉強すればいいのか」がいまひとつ分からない。
具体的な勉強方法を知りたいのであれば「受験は要領」「数学は暗記だ」「新・受験技法 東大合格の極意」「センター試験突破マニュアル」などを読んだほうが良いだろう。
小学6年生になる子供を持ったら・・・
★★★★★
本書は中学入学前から、中高での勉強のやり方の準備として分かりやすく説明しています。来年うちの子も小学6年生になります。本書では英語・数学の学習方法が参考になりました。
英語は出遅れると大変なことになりますし、つまづかないように、ケアが必要だと考えていましたが、本書は実に納得のいく勉強法を紹介しています。本当に助かります。
勉強は基本的に自分でするものです。
★★★★★
英語・数学を早いうちから自主的に伸ばして先行逃げ切りを図ろう、という受験プランを多数の具体的参考書紹介とともに提示する本です。著者の言うこと全てを万人がそのまま実行する必要はないと思いますが、多くの人にとってはかなり妥当で参考になる内容だと思います。
開成などの超有名進学校の東大合格者の多くも高校の授業だけに頼り切って勉強しているわけではない(むしろ自分に不要な授業は切って自主学習の時間を確保しており、教師の側にもそのことについての理解がある)ということは、東大生の実態をある程度知っている人間には言うまでも無くあたりまえのことなのですけども、普通の高校生や親御さん、そして高校教師はそういうことをまるでわかっていない人が多い。特に中高一貫スパルタ校の教師は生徒各自の志望・適性や科目間の時間配分バランスも考えず一律に過大な負担を生徒に課して潰してしまい、生徒は無気力化し親御さんはうろたえるというケースがあります。そういう方々は本書を読むべきでしょう。
中高一貫高の落し穴
★★★★★
中高一貫校に入れたからといって全員が難関大学に入れるわけではなく、大半があっという間に中下位で滞留してしまいはい上がれないのはなぜか。多くの東京の進学校で生徒が塾とWスクール化しているのはなぜか。Wスクール組でも大学受験がうまくいかないのはなぜか。著者は、灘、ラサールなどのカリキュラムの例を引きながら、中高一貫校のカリキュラムや指導力がそれほどでもないという落し穴、生徒側の研究によりこれを克服する方法を探究している。
本書のポイントは、大学受験をめざす中高一貫生は、たとえ超進学校であっても「学校で教わる方法が必ずしもベストとは限らない」と考え、学校のカリキュラムも取捨選択して、受験にうまく利用するべきところと、手を抜くところを、うまく使い分けるべきこと、大学合格という目的達成に向け、自分で効率的な勉強法やカリキュラムを不断に追究し築き上げることが必要だ、というのである。
その克服法として多くの者は塾に頼るが、Wスクールにより塾でうまく勉強法を習得できる者もいれば、逆にWスクールに追い立てられて伸びない者も出てくるという、落し穴を指摘する。塾で難問対策に励んで時間と労力を使うより標準レベル入試問題の反復学習がよほど効率的であるともいう。
そして、難関中学に合格した中一の時点で、その後にひそむ落し穴をあらかじめ知ってから中高での勉強法の構築に臨むことが、決定的にその後を左右するという。つまり、著者は、中高一貫校に入れればなんとかなる、という親と子の「勘違い」に警笛を鳴らす。実感として理解できるものであり、鋭い視点だと思う。但し、本書が一例のモデルとして示すカリキュラムが全ての受験生にとってベストであるわけではない、ということも注意しておかなければいけない。