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黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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まずは成り上がる ★★★★★
30年前の作品だが、私はつい最近初めて本著を読んだ。
全く時代を感じさせない。最近の新著と言っても通るぐらいである。
まあ、男と女の営みは昔も今も変わらないと言うことか。

上巻ではまず主人公である元子が成り上がっていく。
銀座の飲み屋の儲けの仕組みや、裏口入学、その他トリビア的なところも満載で、それが松本清張氏の筆で描写されていくのだから面白くない訳がない。
ぐいぐい引き込まれる。

と同時に銀座の飲み屋での様々なことがああこうだったのかと思いだされる。

もっと早く読んでおけばこんなに銀座に金を落とすこともなかったのに、と思いながらあっという間に上巻を終える。(→下巻へ)
お勧めの一冊 ★★★★☆
銀座のクラブを舞台にした知的な女性を主人公にした物語。出だしは好調。どんどん先が読みたくなるストーリー。男の弱さや不正につけこみ、大金を獲得していく様は、爽快。ドラマになったのも納得。下巻が楽しみ。しっぺ返しが来るのでしょうか・・・。
松本清張がわらしべ長者を書いたら! ★★★★☆
松本清張の作品の中でも、面白い上位に入る小説だ。
何が面白いのかというと、わらしべ長者なのだ。
原口元子は、さえない女子銀行員。それが3年前に自分でのし上がっていくことを決意したときから、彼女は変わる。
銀行の不正取引を元に、横領した金額をチャラにしてもらって、バーを始める。
では終わらず、次の恐喝を始める。

どうして、1軒目のバーの運営に専念しなかったのか、どうして、予定よりお金がかかったからといって、次の恐喝を思い立つのか?
思い立たなかったら、わらしべ長者的ストーリーにつながらず、「面白い小説」はなり得ず、そんなくだらない小説を松本清張が書くはずもなく、ということだろうけれど。
また似たような話が次から次へと発展していくことは週刊誌の連載小説ならではだ。

最後の急展開は、性急すぎるが、それも週刊誌の予定掲載期間が迫ったためだろうか? 確かにそれまでが面白く、予定より枚数をいってしまったのだろう。
野心のある女性は是非。。。 ★★★★★
 私はこの作品を何百回と観ています!それでも飽きません。政治、企業、男性社会、、、金、権力、富が渦巻く世界にこうした一枚も二枚も上手な賢い女性がいても面白いとおもいます。「黒革の手帳」=悪女という印象がありますが、たった一人で汚い世界に立ち向かう勇敢な女性とも思えます。
 気丈な元子の「世間の片隅で忘れられてる方がよほど、、、」という台詞には寂しさや孤独も感じられ心打たれます。。。
 是非、御覧あれっ!!!
著者の深い洞察力に感心 ★★★★☆
銀行員であった元子は、不正なお金7500万円余りを横領する。不正なお金の横領につき内部の銀行員たちは表ざたになっては大変と見逃す。そして元子は銀座で「カルネ」というバーを経営する。銀座で欲望丸だしの男と、その男をだまそうとする元子とのやりとりには作家の深い洞察がある。