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化粧した男の冒険―メルカトル鮎の事件簿 (秋田コミックスサスペリア)

価格: ¥540
カテゴリ: コミック
ブランド: 秋田書店
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『翼ある闇』以前のメルカトル鮎 ★★★★☆
◆「化粧した男の冒険」

  刺殺された男の顔に、なぜ死化粧が施されていたのか?


  いまや常套句として、一般にも通じるチェスタトンのとある逆説がモチーフ。

  もっとも、そうした論理の冴えもさることながら、翌日に予定している観劇に間に合わす
  ため、超法規的な「捜査」を展開するメルカトルの“銘”探偵ぶりこそ読みどころでしょう。



◆「彷徨える美袋」

  殺人の容疑者にされた美袋。

  ノックスの生原稿を譲ることを条件に、自分の容疑を
  晴らしてもらうよう、メルカトルに頼むのだが……。


  現場は、山のなかのペンション。


  一晩中、窓が開け放たれ、灯がついたままの部屋は朝、どういった状態であるはずか――。


  このことを糸口に、メルカトルは美袋の容疑を晴らします。

  しかし、事件解決後、ある意味犯行以上に「鬼畜」な真相が明かされるのです。



◆「小人閑居為不善」

  暇を持て余したメルカトルは、いかにも事件に
  巻き込まれそうな、金持ちの老人にDMを送った。

  後日、彼の思惑通り、一人の老人が事務所を訪ねてきたのだが……。


  タイトルの出典は『大学』。

  〈ホームズ〉ものを彷彿とさせる事件とその解明が描かれます。
  
  しかし、ラストでは、メルカトルがDMを送った真の意図と、タイトルに
  託されたブラックな意味が明かされ、ひとひねりが加えられています。
  


◆「水難」

  土砂崩れで百人以上の女子中学生が生き埋めで亡くなった事故が、かつてあった。
  その際、独りだけ死体が発見されなかった少女の幽霊にまつわる話。


  事件に際し、都筑道夫『七十五羽の烏』などに登場する
  心霊探偵・物部太郎であると偽称するメルカトル。

  本家と対照的に、実際に超自然的現象が起こるのが、
  本作の本作たるゆえんでしょうか。



◆「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」



◆「シベリア急行西へ」