★５と★１に明確に別れてしまっていることが、この作品を端的に物語っているのかもしれない。
前作の流れを期待し、キラキラしたメロディと透明感を求めていた人は、なんじゃこりゃ、とこの作品の素晴らしさに気づかぬうちに離れてしまう。
毎日何十枚と作品を聴いているであろう音楽ジャーナリストがファーストインプレッションから、正当な評価を下せなかったのも致し方ない。百歩譲ってだが。
しかし、Mewの確かな可能性を信じていた人や、単純に濃厚なロックが好きな人にはこのアルバムの持つ価値がしっかり分かっているようで喜ばしい。
　
まあ、なんといっても聴き所はApocalypso〜Specialのくだりだろう。非常にキャッチーでもあるので、よく理解できない人はここから入っていくことをお勧めする。
他のレビューでもあったが、媒体によっては曲間が途切れ途切れになっている場合があり、全くこの作品の魅力を消してしまっている。
MBVのLovelessもそうだが、曲間の繋ぎのパートが非常にスリリングで美しいので、是非ともそのところがしっかりしているフォーマットで聴いていただきたい。

1枚目のFrengersはあまりの素晴らしさに中毒になりました。
しかし期待していた2ndアルバムであまりにもイメージダウン。ジャケも含め。
1枚目とは違う物を作って飽きさせない作戦なのかもしれませんが
仕上がりが中途半端、個性が失われ迷走している感じ。
ダイナソーjrの登場もmewの音に全然合ってない。
大好きなmewですから頑張って毎日聞きましたが、最後まで耳になじみませんでした。

1枚目のFrengersは永遠の名盤だと思います。
素晴らしい才能を秘めているだけに残念。

よくあるようなメロディですが、でも他にはない音楽なんです。
森に迷いこんで、突然希望の光が差し込むような・・。
曲がつながっているので、一つの映画をみているようです。
メルヘンかつ、エモーショナルな音楽で胸がトキめきます。
聴いてみてください！

1回目…う〜…ん。
2回目…おおっ??
3回目…おおお!!!!
という感じ。先に聴いた『Frengers』を大変気に入っていたため、初めはあまりの違いに戸惑ったのです。でも、二回目以降はやっぱり再びMewワールドへ引き込まれて行きましたよ!
Mew自体が変わったというよりは(もちろん進化はしていますが)、表現したいテーマの違いではないでしょうか。前作は前作、今作は今作と、アルバムを通して一貫しているため、次は更に別のものが聴けるのではないかと期待しています。
イメージは、やはり、夜の森、オーロラ、です。
今回の路線が賛否両論なのは頷けます。聴くときには、限定した期待の仕方をしないのが良いと思われます。聴いているうちに、「うわ…っ、ここイイ」というのがどんどん出来て、いつの間にか、その新しい琴線を刺激して止まなくなるはずです。

Mewというバンドの個性やヨーナスの持つ天使のファルセットはもちろん好きです。ただそういったMewの魅力を抜きにして、純粋にセカンドの音だけを評価した場合、今作は決して良い評価ばかりはできないと思います。
正直1stフレンジャーズの音を期待していた僕にとってセカンドの逆走はかなり残念でした。

僕はもうちょっと白い曲が聴きたかったです。
セカンドでフレンジャーズの名残ともいうべき白さを色濃く残す曲は『white lips kissed』ですかね。
これはすごい良かった…それだけにセカンドの変化が悔やまれますよ…。

あと『white lips kissed』を日本語で綴った『白い唇の誘い』！
あれには驚かされました。
ヨーナスほんとに日本大好きなんですね…ちょっと嬉しいです

セカンドで自分たちの道を模索する姿勢は好きですが、それがいつもいい結果を出すわけではありません。それが常ですし、仕方ないことです。だから、次に期待して待ち続けようと思います。できればフレンジャーズ方向に戻ってほしいですけど

…あとこれは取るに足らない事なんですけど、Ipodでランダム再生すると曲の切れ目から始まって…それもちょっと嫌でした。