SS戦車師団の奮闘!!
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ノルマンディー侵攻作戦時、反撃できるドイツ軍師団は第21師団、戦車教導師団、そしてSS第12師団であった。かれらはまさしく17,8歳の少年といって良い若い師団であった。しかし、「ベイビーミルク師団」と侮っていた連合軍は痛い目にあうことになる。ひとつには士官クラスがSS第1師団等から抽出された優秀な者(マックス・ベンシュやクルト・マイヤー)であったことと、装備の優先配置であったためであろう。 一説には48時間以内に効果的な反撃が行われていれば、(戦車師団の移動は最高司令部の許可が必要であり、発令された時点では時期を失していた)連合運を海に追い返せたという。本書ではそういった戦略とは別に日々前線で戦うかれらのまさに「死闘」が克明に描かれている。戦闘当事者として軍務にあたっていた本物の強みといえるだろう。