最も優れた日本経済分析
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著者は有名なマルクス経済学の研究者でもあり、かつては恐慌論研究などで優れた業績を残された人である。著者は今まで日本経済論という書物を発表しているが今回は其の延長線上にあり、90年代不況から弘蔵改革論までを批判的に分析された優れた書物である。分析の内容も鋭く不快洞察力と卓越した研究成果が現れている。日本経済を分析した書物は数多くあるが、本書はその中では一番優れた日本経済を分析した書物であると確信する。マルクス経済学を研究している人はもちろんのこと近代経済学を勉強されている人にも読んで貰いたい本である。