ホビットの冒険、指輪物語についての知識(旅の行程や、歴史)
ルーン文字について
指輪物語が完成するまでに色々変更されたことについて
アニメ化につて
指輪物語についての論文
などなど、本当に読み応え十分です。
何よりも嬉しかったのは、ホビットの冒険、指輪物語の訳者である瀬田
貞二さんへのインタビューが載っていた事です。
指輪物語に興味を持たれた方へ、さらに作品世界を楽しむためにぜひオ
ススメしたい一冊です。
「ホビットの冒険」の旅の行程、「指輪物語」の旅の行程が地図上に再現され、主なイベントはフキダシで位置が示されているのでとてもわかりやすい!
曖昧だった場所が「ああ、あれはこの辺りで起こったのか~」と
改めて頭の中の中つ国がはっきりしてくる感じです。
文章による旅の行程も、離れ離れになった旅の仲間が同時進行では
どういう状況であったのかがすぐわかるよう平衡して書かれています。
年月日まできっちり書かれているので「9月22日はビルボの誕生日!」「5月1日は戴冠式!」などと楽しめちゃったりします。
原書初版刊行時の写真があったり、「ホビットの冒険」の歴史などこれから原書を読みたい人にもとても興味深い資料だと思います。
トールキンの世界を読むと題された評論集や訳者瀬田氏のインタビューは
読み応え有り!
この内容でこの価格はお買い得(^^)手元に置きたい一冊です。
「指輪物語」読破後にぜひっ!
大きく3章に別れてまして、第1章は「ホビットの冒険」第2章は「指輪物語」について解説してあります。
それぞれ、主に以下の内容になってます。
・旅の全行程(MAP付き)
・主要人物辞典・
・物語の誕生・改訂の歴史
また、「ホビット~」の章には妖精小辞典・ルーン文字の解説。
「指輪物語」の章にはトールキン作品の映像化の歴史があります。
これらの中でも一押しに良かったのが、それぞれの旅の行程です。このMAPが実に簡潔で分かり易く、あの豪華だけど重たい「中つ国歴史地図」で見る程ではない調べ物にもってこいです!!
なにより、「歴史地図」は持ち歩けないけど、この本は小さくて軽いですから(笑)
第3章は「トールキンの世界を読む」と題し、訳者である瀬田貞二氏などの論文集です。瀬田氏のインタビューは「あぁ、この人が訳者で良かった・・・」
と思わせるものです、本当に児童文学を愛していらっしゃったんだなぁ・・・っと。
巻末にはトールキン関連のブックガイド。トールキン年譜もあります。
関連本の中では本当に一番良いものと思います。