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劫火―グイン・サーガ(84) (ハヤカワ文庫JA)

価格: ¥567
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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思えばここまで巻数を重ねてきたものですね ★★★☆☆
今回グィンは登場しない。久々のマリウスとリギア。スカールと別れて間道を行く傭兵のいでたちのリギアがスカールのうわさを耳にし、追いかけるところから始まる。ところが出会ったのは奇襲のため隠密行動をとるイシュトヴァーンのゴーラ部隊。奇襲をうけるマルガ。もはや眼も見えなくなりつつあるという告白をするナリス・・・

さて相変わらず筆は饒舌。なれた筆致で話はすすむが、くどいのはあいかわらず。これも栗本節ということで受け入れるしかないか。
にしてももはやここまでくると新規読者の受け入れは難しい。小ペリーローダン化しているのではないかとやや心配になる。

連続で読むほうが・・・ ★★★★☆
ここ最近のナリスサーガ(笑)は、少し読みづらい。

というのは、物語の展開が極めて早い。まぁ、内乱してるんだから、
時間時間で指揮官は「決断」に迫られ、外部環境はめまぐるしく変わる
ような「戦争」を小説に表現しているわけだから、読者がスピード感
についていけないという部分もあるだろう。僕も、やはりたった

2ヶ月でもすぎると、前巻イシュトが何してたか覚えてないもん(笑)

だから、

●集中して何巻か連続で読むと、刻一刻と戦術の変更を迫られる
 緊迫した戦争指揮を楽しめると思う。

それに、なによりも病弱な指揮官なナリスは、どうしても思索中心
の描写になるために、肉弾戦や戦争それ自体よりも、「ナリスの

心理的な変化や成長」がクローズアップされてしまいがちだ。
ナリスは異様に複雑な人なので、存在論や哲学みたいなことを
かじった人には、たまらんほど面白いことを思索しているけど、
ふつーエンターテイメント小説で、そこまで悩むか?(笑)と
いったくらい、悩むので・・・ときどき、うるさい、はやく話を
すすめろっ!(笑)と思わないでもない。。。

と文句を言いつつ、絶対次の巻が出るのを、死ぬほど待っているん
だよなぁ、僕は。まぁ、グインサーガを84まで付き合っている人
なんだから、当然だけど(笑)

読んでも忘れる ★★☆☆☆
ひとあし先に読んだ友人に、「前巻でイシュトがどうなったのか覚えてる?」とたずねられててきとーな答えをしてしまったが、実際に読んでみたら、イシュトの変貌の理由が描かれていた場面を、わたしも覚えていない。確かに読んだのは間違いないんだけどなー。スカールと闘って、そのあとどうしたんだっけ? あとがきにびっくりして、ストーリーが頭から抜けてしまったのか。

女性キャラがどんどんアホになっていくのは、今に始まったことではないが、それにしてもリギアのバカさ加減には、読んでいていいかげんいらいらした。マリウスと同レベルになっていてどうするよ。

登場人物だれもが、セリフが長く、くどい。ばあさんばっかりになってしまったようだ。