心温まるファンタジー
★★★★☆
龍が出てくるファンタジーといえば壮大な物語を想像してしまうけど、この本は凄くコンパクトにまとまった心温まるストーリーでした。
最初は拍子抜けしって感じやったけど読み進めていくと不思議な世界にのめりこんでしまってました。
子供とネコと龍が好きな人が下宿人の条件(笑)。
龍っていうところが面白いですよね。
この広告を見て下宿人となったデービットを待っていたのは女主人のリズと娘のルーシー。そしてタイトルにもなってる龍。
でも本作での主人公ってスクラブレイ図書館公園にいてるリス達でしょうね。
続編はどういう展開になるのかな。
一味違う龍像
★★★★☆
不思議なことなんだけど日常のような、
入り口が小さい冒険なんだけど
奥行きがあり実はふか〜い冒険、そんな物語です。
今まで本の中で描かれてきた龍像と違う独特の龍たちで、
そこが魅力的な彩りでもあり、個性なんだと思います。
絵本のような進行具合だったのがページを捲るごとに加速していき
気が付いた時には自分にしか見えない心の龍が宿っているような感覚になりました。
この本を読むことで、龍を手に入れられるような気がします。
龍のお話
★★★★★
大学4年生だった5年前に、表紙に惹かれて購入した本。
最近このシリーズの4巻目が発売されたので、5年ぶりに読み返した。
とてもおもしろいお話です。
1巻目であるこの作品では、まだまだ龍は謎めいてはいますが、
リスとの物語、恋人との物語、全ては龍のお陰で話しが進んでいきます。
ですので、タイトル通り、龍の力で物語は進んでいきます。
また、龍は謎めいてはいますが、物語終盤、第2巻に向けて、
一気に話しが謎に包まれていきます。バーグストローム、シロクマ、謎。。。
1巻目であるこの作品、2、3巻目とは少し違った雰囲気で、
あたたかい物語です。私はこの物語が大好きです。
学校の子ども達にも紹介したい作品です。
内なる炎
★★★★☆
龍そのものが主人公ではなく、ひそかに龍がすんでいるような家に住んでいる、どこか風変わりな家族と、主人公が出会う。
竜は内側に炎を燃やしているものだが、主人公だって情熱という炎を持っているのだ。
主人公はガズークスという形を得て、自分の内なる炎が文章を書くことに向いていることを知り始める。
子どものとき、人形や置物と話せた人はいないだろうか? あなたの心の中の友達だったぬいぐるみや人形はなかったか? 心の友と一緒に夢の中で冒険の日々を送った思い出を、かすかに憶えてはいないだろうか?
おそらく子どもたちなら、きっと自分だけの特別な竜を見つけることができるに違いない。
もしかしたら、大人だって。
読み終えても、小柄で可愛い龍たちの秘密は謎のままだ。
イギリスらしい空気と景色、人柄のファンタジーだった。
大人も子供も楽しめるファンタジー
★★★★☆
書店で何気なく手に取ったのですが、たちまち物語りに引き込まれます。
主人公の下宿先の陶芸家とその娘は「特別な龍」を持っています。
下宿を始めた主人公にも「特別な龍」が与えられます。
特別な龍と下宿先の家族、古代の龍との関係など続きが気になる要素が満載です。
龍だけでなく、人と人との温かい交流が文章から伝わってきます。
純粋な気持ちを思い出せる、ぬくもりのある作品です。
エラゴンやゲド戦記とは違った現代を舞台にした龍の出てくるお話です。