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奪取(下) (講談社文庫)

価格: ¥750
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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2冊読ませて、ダジャレ落ち・・・・・ ★★☆☆☆
1巻があまりにも面白かったので、ひきこまれて読んだら、オチがダジャレ・・・。
それさえなけりゃ☆5なんだけれど、オチで全部台無し。
綿密に取材されているであろう作品なので一応☆2です。
紙幣が変わったのもこの作品が影響しているのか?と思えるほど、ニセ札製造法が説得力があります。
それだけに残念な作品ですね。
クライム・ノベルの最高峰 ★★★★★
 主人公は、テレカの偽造や、外国の通貨を使ってゲーセンで遊んだりしている、ちょっと不良の若者2人。その1人がヤクザに1200万円の借金を作ってしまった。そこで2人が考えたのは…偽札作りである。
 この作家にしては珍しく、文体が軽く、読みやすい。重厚で丁寧な文体でしか書けないと思っていたのだが、それは誤解だったようだ。ダブルでエンターテインメント系の文学賞を取ったのもうなずける。
 主人公たちは、いいアイデアを考え出し、それを実行に移していく。計画した犯罪を実行するために準備をするのだが、その様子が実に細かく描かれている。模倣犯が出ないかと心配になるくらいだ。ひとつひとつ課題をクリアしていく彼らに、知らず知らず感情移入し、応援している自分に気がつく。これこそ、クライム・ノベルの真骨頂である。ノリの軽い会話、割とスピーディーな展開。この作家にしてはホント珍しい。しかし、これだけならこれまでのクライム・ノベルにもありそうな展開である。そこからもう一ひねりを加えなければ、文学賞など取れない。頭脳的な犯罪、アクション・シーン、そして緻密な構成。すべてが相まって、この小説を一流のクライム・ノベルにしている。今までの真保作品からは予想できない小説である。文体、テーマ、そして読みやすさ。エンターテインメントとしては最上級と言ってもよい。偽札を作り、人をだますのだが、その動機が納得できるものであるため、主人公たちにすんなりと感情移入できる。
 この作家らしく、かなり長い物語なのだが、この作品ばかりは文句のつけようがない。Page Turnerとは、こういう作品のことを言うのであろう。
犯罪をコミカルに描いたエンターテイメント ★★★★★
偽札づくりに青春を捧げる若者の話。
主人公たちのその半端じゃない情熱と結束力に気づいたらどんどん引き込まれ、
そして、その危なっかしさにドキドキハラハラ。
途中から登場する謎の「じじい」のキャラがまた最高にいい。

友情あり、恋(?)あり、笑いあり、涙ありの、エンターテイメント小説であり青春ドラマ。
印刷や製紙の技術や細かい説明のくだりは少々退屈だが、その部分はナナメ読みしてもじゅうぶんついていける。
気合いを入れて読むミステリーとは違い、むしろ休憩や息抜きに気軽に手にとってほしい作品。
頭を空っぽにして楽しんでみてほしい。
良いですね。 ★★★★★
奪取、とても良かったです。
涙、感動、笑い、すべてがつまっています。
始めは読んでいる内は雅人の借金返済が目的かと思いましたが謎のおっさん、じじいが出てきてから完全にはまりました。
どんでん返しに次ぐどんでん返し、読んでいる自分を「あっ!」とさせるような予想を裏切る展開、そして独特の爽快感。
「こんなこと何処で知ったんだ!?」と言う様な一万円札の材質、偽札の作り方、等もかなり詳しく掲載されてます。ここまで手が込んでるとは思いませんでした。
長編ですが一気に読みきりました。読む価値は十分にあると思います。
想定外です ★★★★★
上巻から引き続き「完璧な偽札」の製造に執着している主人公の四苦八苦が面白いです。ページ数は約500ありますが上巻同様最後まで楽しんで読めると思います。あと、最後の終わり方がちょうど予想してなかったとこを突いてきて、やられたって感じでした(この前読んだ本が同じような終わり方をしたので警戒してたつもりだったんですが・・・)まだこの本を読んでない方は、偽札製造のメンバーの変わり行く名前に注目して読んでみても面白いのではw