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奪取(上) (講談社文庫)

価格: ¥750
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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最高! ★★★★★
友達に進められて読みました。
普段あまり小説を読まなかったのですが、この本を少し読んだら時間を忘れて本の物語の中に吸い込まれました。
映画化にはならないのかな?
すごく面白いです。
これをきっかけに小説を読もうと思います。
10年後にも読んでみたい ★★★★★
2種類の「そりゃないだろう」がある。

1つは15年前でもありえないこと。いくら信金だとはいっても銀行員が確認もせずにハリボテの店舗を信じることはないだろう。ヤクザもここに書かれているほど甘くはなく、警察が嫌疑をけけている者の住居を取り囲んだりはしない。しかし、この辺はご愛嬌の範囲。

もう1つは、15年前ではありえても、現在であればありえないこと。なんといっても、情報通信技術の格差。当事の「ハイテク」には隔世の感を感じてしまう。携帯電話の普及率はかなり低く、携帯電話での連絡は「当り前」のレベルではない。また、紙幣鑑定機の解析データがフロッピーに納まるってもの今じゃ考えられない。モラルの水準も今と違う。「リベンジのためなら麻薬取締法くらい少々抵触しても」という感覚は現在は受け入れられない。また、若者の話し方も、今からみれば「こっぱ恥ずかしさ」を感じる。

もっとも、後者の「そりゃないだろう」については、15年前の世相が表現されていて非常に趣を感じるのだ。例えば、「点と線」を読んだ時に、現在では成立しないトリックに当事の情報伝達のレベルや社会情勢を感じ、タイムスリップした感覚を覚えるとの似ている。

それもこれも、筆者のディーテールへのこだわりによるところが大きい。紙幣や情報通信技術に関するディーテール、割に合わないといわれる偽札作りにのめり込んでいく展開のディーテルへのこだわりがストーリーにリアリティーをもたせている。是非とも10年後にもう一度よんでみたい。90年代の世相がより際立って理解できはしても、決して古臭いと感じることはないはずだ。
偽札 ★★★★☆
単純に面白いですね。長編ですが、テンポ良く読めます。

印刷手法などに関しては文字だけの情報なので、一読しただけでは少し分かりにくいです。しかしそれを差し引いても、ずば抜けて面白いです。

今もどこかに偽札作りに没頭している人がいたりして…。

オチの意外さも驚愕でした。エピローグは必要なかったかもしれませんが。
ぜひ読んでみてください。
クライム・ノベルの最高峰 ★★★★★
 主人公は、テレカの偽造や、外国の通貨を使ってゲーセンで遊んだりしている、ちょっと不良の若者2人。その1人がヤクザに1200万円の借金を作ってしまった。そこで2人が考えたのは…偽札作りである。
 この作家にしては珍しく、文体が軽く、読みやすい。重厚で丁寧な文体でしか書けないと思っていたのだが、それは誤解だったようだ。ダブルでエンターテインメント系の文学賞を取ったのもうなずける。
 主人公たちは、いいアイデアを考え出し、それを実行に移していく。計画した犯罪を実行するために準備をするのだが、その様子が実に細かく描かれている。模倣犯が出ないかと心配になるくらいだ。ひとつひとつ課題をクリアしていく彼らに、知らず知らず感情移入し、応援している自分に気がつく。これこそ、クライム・ノベルの真骨頂である。ノリの軽い会話、割とスピーディーな展開。この作家にしてはホント珍しい。しかし、これだけならこれまでのクライム・ノベルにもありそうな展開である。そこからもう一ひねりを加えなければ、文学賞など取れない。頭脳的な犯罪、アクション・シーン、そして緻密な構成。すべてが相まって、この小説を一流のクライム・ノベルにしている。今までの真保作品からは予想できない小説である。文体、テーマ、そして読みやすさ。エンターテインメントとしては最上級と言ってもよい。偽札を作り、人をだますのだが、その動機が納得できるものであるため、主人公たちにすんなりと感情移入できる。
 この作家らしく、かなり長い物語なのだが、この作品ばかりは文句のつけようがない。Page Turnerとは、こういう作品のことを言うのであろう。
なかなかやるな〜 ★★★★☆
なかなかやりますな、真保裕一さんは。
前から気になっていましたが手にしていませんでした。やっぱり長すぎるのがネックでした。
でも、先日中古で「奪取」を上下巻買いました。中古だったら長すぎて飽きて読まなくなっても諦めがつくかなと思って買いました。
しかし、この判断は間違っていました。
初めからスピード感溢れるストーリー展開で最後まで一気に読んでしまいました。「あ〜、新品で買えば良かったなぁ」と後悔です。
話の内容としては「偽札造り」での復讐劇なのですがユーモア有り、恋愛有りで偽札だけで終わってないのもいいです。
ただ製紙技術・印刷技術に関するくだりは難しくて理解出来ず軽く飛ばしてしまいました。
最後の落とし方は「ルパン3世」的な臭いもしますがこれはこれで楽しめました。
他の人にお勧め出来る1冊(2冊)です。