後漢滅亡後、隋の天下統一までの間、様々な国が勃興していく中から北朝の「北魏」と南朝の「梁」の激突を描く戦記物。
主人公である陳慶之は「戦えば勝ち、攻めれば取る」と、後世に不敗の名将と称えられていた。
それは本当に真実だったのか。
六世紀初め、南北朝時代を舞台に、陳慶之にまつわる戦と、その陰に散った男装の麗人との悲恋を描く物語。
中国の南北朝時代なんて、世界史を必死で勉強している受験生か、よほど歴史好きじゃないと言葉すら知らないだろう。しかし、その時代、関羽や張飛をしのぐ猛将や諸葛亮をしのぐ智将がいた。そして、彼らが赤壁の戦いを超える大会戦が繰り広げていたのだ。考えただけでワクワクするではないか!
筆者は、こういった物語を発掘し、再構築し、僕らに歴史の面白さを伝えてくれる。次は、どんな面白さを伝えてくれるのだろうか。