今やハリウッドスターとなったカーミットは、故郷に戻り、若いオタマジャクシ時代に、同じ両生類の仲間、ゴーグルスとクローカーと挑んだ大冒険のことを思い起こす。カーミッのナレーションとともに、舞台は、このオタマジャクシの3人組がちょうどカエルの世界の境界線を越え、外の世界を探検するため湿地を出て行くシーンへと回想されていく。しかし、期待に満ちた旅は、エキセントリックなペットの所有者がゴーグルスを捕まえたところから危険な冒険に変わる。さらに悪いことに、ちょうどこの時、不気味な理科の先生が、クラス解剖に使うためのカエルを探していた。生きていても、死んでいてもいいカエルを…。カーミットとクローカーは、ドタバタ大騒ぎしながらも、愛すべきマペットらしいユーモアを忘れずに、仲間を助けようと奔走する。
   たまらなくチャーミングで（しかも、有名人も登場する）The Muppet Movieを超える作品ではないが、楽しめる点はいくつもある。特に、マペットと人間の自然な係わり合いや、1979年のオスカーにもノミネートされたポール・ウィリアムズの“Rainbow Connection”などの陽気で元気の出るサウンドトラックはすばらしい。抱腹絶倒のカットシーンも見逃さないように。大人も子どもも楽しめるお得な特典映像だ。（Lynn Gibson, Amazon.com）