Clifford - Here Comes Clifford [VHS] [Import]
価格: ¥23,950
BSの子ども向けシリーズ「クリフォード」を創ったクリエイターたちはまるで、保守的な魅力が見る価値十分のアニメを創り上げただけでは十分ではないかのように、道徳心を育てる筋と奔放なおもしろさの見事なバランスまでもうまいこと仕上げてしまった。そのいい例が4話構成の「Here Comes Clifford」で、その中で、いい子で犬を飼っているエミリー・エリザベスとその名がタイトルになっている巨大な赤い犬が、つまらない先入観、特に外見に関わる先入観を持つことをやめるのを手伝ってくれる。最初の話「Little Clifford」では、エミリー・エリザベスが近所で生まれた子犬たちの中から、やがて特大サイズに成長する子犬を選ぶ。クリフォードがぐんぐん成長すると、家族はもっと広い家を探して街を出なければならなくなる。メッセージは「クリフォードが普通と違うからといって捨てていいわけではない」ということだ。同じ考えが次の話「Welcome to Birdwell Island」にも表れている。最初、町の住民たちはクリフォードの大きさに後込みするが、災害に遭ってやっとクリフォードの価値を認めるようになる。3話目で、リボンをつけたワンちゃんクレオが、Tボーンにとってずっと確かだったクリフォードの一番の親友というポジションを揺さぶってくる。そして、最終話「A Ferry Tale」では、“素晴らしい犬”誌の表紙を飾るには、時に輝く毛並みを見せびらかす以上のことをしなくてはならないことが分かる。どの話も称賛に値する、大切な人生の教訓への入門編であり、見た子どもたちは将来、周囲の不興を買わずに済むだろう。(Tammy La Gorce, Amazon.com)