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黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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好きになれなかった ★★☆☆☆
先にアニメを好きになり、それから原作であるこの小説を読んだのですが、
好き嫌いの大きく分かれる作品だと感じました。私は駄目でした・・・。

個人的には、主人公と黒蜜の愛の純粋性・唯一性を期待して読み始めてしまったので、途中から様々な邪魔が入ったことが不快に感じられました。
(だから、この二人の関係性が好きな人にはオススメしません)
たとえ男女の恋愛的な絡みが好きではないという人も、シナリオの収束の仕方に???と
思う部分がたぶんあると思います。

あと、夢枕さんの作品を読んだのはこれが初めてなのですが、いわゆる現代小説なのでしょうか、文章に語彙というか、重みが欠けていた気がします(いや、自分じゃ到底書けないけど)
それはべつに劣ってるとか悪いとか、そういうことではないのですが、
例えば文豪に期待できるような文章の質を求めている人や、筋トレのように読書を楽しみたい人には当然向いていないでしょう。

よかった部分は、本の厚さを苦痛に感じないほどスムーズに、一気に読める点と、設定が工夫されていておもしろい点だったと思います。
ただ歴史上の有名人物が不自然に絡みすぎてて、逆にダサイ気もします。
ちょっと気持ち悪かったけど ★★★☆☆
タイトルや導入部を少し立ち読みするや、即買いしてしまった一冊。
安達が原と義経伝説をドッキングさせてしまうとは、古典好きにはたまらない設定でした。
でも朝の通勤電車の中で読むにはちょっと厳しい程にバイオレンスなところや、義経・弁慶といえばヒロインはあの女子であろう思ってしまう、古典には忠実であってほしい自分には、あのヒロインの設定は不服であった。
各キャラクターの切実な想いには胸を打たれたのですが、読後感には釈然としないものが残ってしまった。最後のヒロインの過去の謎解きがまたぶっ飛んでいて、ぶっ飛びすぎていて逆になえてしまった。。
しかし近未来のサイバーでクールな世界の中を戦い抜く、はるかな時間を越えた切実なストーリーを追うのはとても楽しかったです。ありがとうございました!
安っぽいSF ★★☆☆☆
設定自体は悪くない。

不完全な吸血鬼となってしまい、
100年ごとに胴体を変えないと生きていられない義経と、
甲斐甲斐しくその義経に寄り添う黒蜜。

色々移り変わる世界も、それぞれの伏線も中途半端。
テンポはいいけどそれだけ。

「いつの間にか崩壊していた世界と、その世界を支配しようとする2つの勢力」
荒唐無稽な設定を生かしきれず、大きな風呂敷の上で小さく踊っているような、
色んなものを都合よく用意したにもかかわらずそれを生かしきれてない感じが、
読了後もすっきりとしない何かを残して気持ち悪い。

ラストも一昔前の少年誌のような
「え!?それで終わるの?」という歯切れの悪さ。
風呂敷を畳みきれなかったので丸めてポイ、という終わり方。
「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな。21世紀にそれかよ、と。

全体的に話が浅い。それに尽きるかと。残念。
バイオレンス<ロマン ★★★★☆
 物凄くブ厚い本ではあるが、文章自体は極めて読みやすく(かと言って稚拙な文章ではない)、特に後半はグイグイと引き込まれ、イッキに読み終えてしまった。途中途中で、「ああ、実はこれはこう言う事なんだな」と、中身が読めてしまった部分があるが、後半は驚きの連続だった。
 全体を通して、この作品には不死の命を持った者達が、それぞれに強い想いを持ち、それを叶えようと漂流する姿、あるいは待ち続ける姿と、不死の命を得ようと、彼らを追う人間の姿が描かれていた。
 時代背景に暗い部分や、バイオレンスな描写もあったが、不思議と重苦しさを感じない作品だった。それはおそらく、作品の根底に流れているものが、紛れもなく、「愛」だからだろう。ここら辺はあまり詳しくは語れないが、一つ言えるのは、バイオレンスで、痛々しい描写がところどころで見られながら、美しく、切ない人間像を描いた作品であるという事だ。
今年の大河は義経。 ★★★★★
今年の大河は義経。
これ、謡曲安達ヶ原を下敷きに義経を主役に持ってきた異色作です。
分厚いですが、テンポよく一気に読めます。
まだ膨らませる余地がある終わり方も好き。
疾走しつづけている残像が見える気がします。