いろいろ学んでいきたいと思いました
★★★☆☆
学問も智慧も細切れにしてしまうと、その小さい一部分しか見えなくなるようですが、
じつはいろんな所で少しずつつながっているのですね。
文系だ理系だと分けてしまうことはないし、そういうのは避けたほうがよいのだなと
わかりました。
私にとっては残念なことに、本書ではカギカッコやカッコが多用されているために
読んでいると目がすぐにカッコなどに引っかかってしまいました。
視覚に訴えるのも良いアイディアかもしれませんが、目から脳も疲れてしまったので、
★三つにしました。
いろいろ学ぶと人生が豊かになるだろう…これは強く感じました。
文理芸に偏らない好奇心の強い人間に育つきっかけ
★★★★☆
理系だ文系だとの分類は受験のためのものであり、どんなものにも興味を示し、理解するような勉強をするべきだ。そういった知識の吸収には書籍が最適であり、映像やインターネットでは想像力を養えないと主張されています。
まさに同感。本を読むことを苦行のように感じている人もいるようですが、一冊を読み終える喜び、そこでなんとなく賢くなったと感じさせてくれる充実感、それらの積み重ねで自分自身の成長を感じる嬉しさを知ると、文系だとか理系だとかいう壁を超えて読書が楽しくなります。
そういったハードルを越えるためは暗記→理解といった勉強方法の転換が必要で、そのための実例が示されています(例えば夕焼けと信号の赤色の関係、大塩平八郎と太陽など)。
現実に受験を控えている人たちには無理な薦めになりますが、受験を終えた高校1年生や大学生が読んで、文理芸に偏らない好奇心の強い人間に育つきっかけとなればいいなと思いました。
「文理両道本」の誠実な入門書
★★★★☆
日常生活では当たり前と思っている事物がいかに驚くようなメカニズムで出来ているかといった面白いエピソードを紹介しつつ、想像力を持つことと筋道立てて考えることの重要さを説く。
暗記中心の教科書的な学校の科学・数学の教育では本当の科学・数学の面白さはわからず、試験の成績などで単純・安易に自分のことを文科系、理科系に決めてしまったらもったいないという筆者の主張には同意する。
中学・高校生はもちろん自分のことを科学・数学が苦手な人間と思ってきた大人にもぜひすすめたい。