大丈夫なのかな…不安は解消できるのかな…??
★★★☆☆
著者の方が大変な熱意でディスレクシアについて勉強されたのだというのはわかります。
が、この本でディスレクシアのお子さんを持つ方やご本人の不安が解消されたり、大丈夫!と思えるか、というとちょっと疑問です。ご自分のお子さんのお話がメインで書いていらっしゃって(ほとんど息子さんの話)、帰国子女だったり、特殊な私学に進学可能だったり、環境面で現在普通に日々困っている日本のお子さんの参考になりにくいところがあると思うのです。これを読んで、安心される方は少ないような気がします。へー、こんな人もいるんだ、と、参考程度に読むならばいいのではないでしょうか。
読みやすいけれど
★☆☆☆☆
確かに読みやすいけれど、具体性に欠けます。ディスレクシアの入門のような情報は得られるけど、だからどうなるの?どこへ行けばいいの?というような肝心な情報がないです。NPOを運営してると記述があったので、実際、具体的な情報を問い合わせてみましたが、回答頂けなかったです。自慢話的な印象はかなり感じますね。
知らなかったことがいっぱい!
★★★★★
なかなか知りえることのできなかったディスレクシアについてたくさん教えてもらいました。そうそう!とそうなんだ!といったことがたくさんあって、しかもすらりと読めてしまい、何度も読み返すのが大変でない本です。
ディスレクシアの名を広めたことは功績だが・・・
★☆☆☆☆
著者の並々ならぬ熱意が伝わってくる。ディスレクシアという言葉を広めた功績も認める。しかし、結局はご自分のご子息の自慢話がしたかったのか。という印象です。上手なプロモーションの仕方を学ぶには良いが、この本だけでディスレクシアが分かったようなつもりになられては困る。他の専門書等との併読を強く勧めたい。あくまでも筆者の狭い体験に基づいた、ケーススタディ?ぐらいに思うべきである。また、用語の使い方が不用意なのも気にかかるが、専門家の書ではないのでとやかくは言わないでおこう。
「大丈夫」以上の「希望」と「期待」を与えてくれる本です。
★★★★★
「ディスレクシアでも大丈夫」とのタイトルですが、大丈夫かどうかだけではなく、必要な支援及び現状の困難や問題点、ディスレクシアであるが故の可能性(決して「病」ではない。この言葉の意味は本を読んで確認してください。)を理解できる内容です。
構成は、ディスレクシアに対する、著者のNPO代表者としての視点、母親としての視点、著者の息子さんによる当事者としての視線からの分析・願い・思いに大別され、バランスが良いと感じました。
ディスレクシアの子供を持つ親御さんだけではなく、教育および行政に関わる方々にも読んで頂きたい1冊です。