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ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

価格: ¥1,015
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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≪ハイペリオン・4部作≫の、第1部です。 ★★★★★
≪ハイペリオン・4部作≫と言えば、20世紀SFの最高峰として知られる作品ですが、私はまだ全部読んでいません。とりあえず、この第1部の『ハイペリオン』だけを読了し、今、第2部の『ハイペリオンの没落』を読んでいる所です。という訳で、この『ハイペリオン』の感想ですが、一言でいえば≪驚異的なまでに面白いプロローグ≫という感じです。この『ハイペリオン』の上下2巻は、まだ話の≪前置き≫です。でも、この前置きが信じがたいくらいに面白いです。今、第2部の『ハイペリオンの没落』を読んでいますが、この第2部で一応、話が終わって、第3部から次の物語が始まるみたいです。明日は祝日なので、続きをゆっくり読みたいのですが、明日は休日出勤で通常通り働きます。土曜日は休みが取れると思うので、土日にまたゆっくり読みたいです。参考までに≪ハイペリオン・4部作≫の全作品リストを書いておきます。


第1部『ハイペリオン(上・下)』
第2部『ハイペリオンの没落(上・下)』
第3部『エンディミオン(上・下)』
第4部『エンディミオンの覚醒(上・下)』


以上、全4部作(全8冊)でした。
超二流 ★★★★☆
どの設定もSFマニアにとっては「何処かで読んだ事があるよな」と思う反面、その構成とストリーテリングの旨さで引き込まれます。
一種の連作的作品なのですが、それぞれに初期SF〜本格SFの萌芽〜ニューウェーブSF〜サイバーパンクといった大体100年くらいのSFの進歩のエッセンスが全部入っているという感じです。
逆にいえば、SF100年の進歩はこの本を生み出すためにあったのか、と。
それぞれのSFの楽しさを上手く描くこの作者の筆力には驚かされます。
惑星ハイペリオンを行く7人の巡礼 ★★★★★
アウスターの進攻や、シュライクという絶対無敵の謎の怪物という"脅威"が存在する中、7人の巡礼者が旅立ちます。
領事、女探偵ブローン・レイミア、カッサード大佐、詩人のサイリーナス、ルナール・ホイト神父、赤子を抱いた学者ソル・ワイントラウブ、聖樹の真の声ヘット・マスティーン。

旅の中で7人は千夜一夜物語的に一人ずつ、参加の目的を語っていく。
まずは、神父からこの旅の参加の目的の経緯となった不思議な物語を話し出す。

もうすべての話が強烈です、
しょっぱなの話からやられました。
不思議で強烈な神父の話にいやがおうでもひきずりこまれます。

読み進めるには、本も分厚いし、SF小説ならではの用語?なのかな。
宇宙船の居住スペースを居住莢(さや)と書いて(きょじゅうポッド)と読ませたりと
か独特の訳語もあるし、
SFに慣れないととっつきにくく感じるところもあるかも知れないですが、
いったん神父の語る話のシーンにまで来れば、あとは自然と引き込まれると思います。

次は、次はとはやる気持ちを抑えつつ読み進んでしまいました。
SF入門としてなら ★☆☆☆☆
何故こんなに評価が高いのか理解に苦しみます。私は相当SFをよんできましたが、このシリーズはひたすら退屈です。もう、どうでもいいジーンが多すぎてついついページを飛ばしたくなります。良いとこどりといわれている本書ですが、元ネタの本を読んだ方が数倍面白いと思います。てんこ盛りが良いとはかぎりません。コアなSFファンにはお勧めできません。
やっぱりだめでした ★★☆☆☆
単行本で出版された当時から評判は聞いていたけどいやな予感がして見ないふりして十ん年、しかし大森望さんがああまで褒めるんなら読んどくべきかなと読みましたが、予感的中でした。こういうことがある度「私こてこてのSFファンのつもりだけと違うの?」と不安になりますが、似た感想の他のレビュアーの方がいらして(しかもスコット・カードが駄目というのも同じ)気が楽になりました。私にとっていらん描写が多いし(衣装をくだくだ書かれるといらーっとする)、悪い意味での幼稚さと無神経さがそのまんま、という感じで前編耐えがたかったです。なんで「奇跡」とまで褒め称えられるのか分からない。ただのブロックバスターじゃないでしょうか。そういう本にはそれなりの価値があることは認めますし、それ故の星5つというのも勿論ありですが、なんか読む気がしないなあってひとは別に読まなくても大丈夫ですよ。