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エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

価格: ¥1,092
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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SF初心者として ★★★★★
登場自分物の回想が集束して二部につながるハイペリオン二部に対して
主人公に焦点を絞って時系列で話が進む作りは比較的読みやすかったです。
登場人物や舞台も多くないので、
一気に読みすすめられることで長編にありがちな
「そんな伏線あったっけ?」という戸惑いもなく。

そろそろおぼろげになっているハイペリオンとの絡みも
遠い昔の伝説扱いなので、懐かしさにも似た感慨を覚えたまらないものがあります。

普段からハードSFが好きな方はハイペリオンに対して
ライトで物足りない感じなのかもしれませんが、
ハイペリオンを読破するのに青息吐息な私にはこっちのほうがあってるかも…。
巻き込まれ主人公の冒険 ★★★★☆
「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」に続くシリーズ4部作の3作目。
主人公の男は、1作目、2作目の舞台となったハイペリオン生まれの狩猟ガイド、
ロール・エンディミオン。

彼の回想という形で、はじまるこの物語。
話の主軸は、この物語のキーとなる人物アイネイアーを守りつつ、
パクスのデ・ソヤ神父大佐の執拗な追撃をかわしつづける追跡劇。

さながら、さまざまな世界をめぐる、旅行紀行といったところ。
ハイペリオンで出てきた人物や、ハイペリオンで未解決なままの問題がときおり
出てくるので、やはり本格的に楽しむにはハイペリオンから読んでおく方がベスト。

エンディミオンでも、謎が積み上げられるので、このままちゃんと解決するのか気になるところ。

とにかく、分厚くて重厚な表現の文章が多いので、SFを普段読まない人には慣れないかも知れない。
最高のSF、しかし凡庸すぎる続編 ★★★☆☆
純粋なSFとしてみれば、実に優れた一冊。「肉体の復活を実装したカトリック教会による宇宙支配」から派生する非現実的だが地に足のついた数々の世界観、一方のアウスターによる樹木によるダイソン殻等、センス・オブ・ワンダーに溢れた作品である。

しかしこれを「ハイペリオン」の続編として捉えると、正直「売れたので続編を書いてみました」という状態でかなり萎える。なんせ全編を通じて、ハイペリオンで作り上げられた物語があっさりと否定されていくのだ。これは作者自身かなり弁解しているらしいが、本文以外で弁解されても面白みが取り戻せるわけではない。またストーリーテリングとしても「救世主の女の子と凡庸な青年の冒険譚」という単調な話で、巡礼達の様々な人生を絡み合わせて大河と成していく「ハイペリオン」とは比べ物にならないと思う。

SFとしてはお奨めできる。しかしハイペリオン読者に薦められるかと言われると、かなり困ってしまう作品だ。読む価値は確かにあるのだけど。

読まずにはいられないが ★★★★☆
結局あれだけの長さを持ちながら、「ハイペリオンの没落」で全ての謎は解かれなかった。「何だよぉ」と思いつつも、この世界でもう少し刺激的な冒険が出来る事を、素直に喜んでしまった。前作から時代は下り、新しい主人公の年齢も一気に下がった。このエンディミオン、いかにもなアメリカ(じゃないが)青年で、前作までの多彩かつ魅力的な登場人物に比べ、著しく魅力に欠ける。そのあたりが残念だが、ストーリーには非の打ちどころなし。懐かしい顔もちらちら登場し、前作よりも落ち着いて読めるかも。
現代最高のスペースオペラ ★★★★★
「ハイペリオン」,「ハイペリオンの没落」の続編.ハイペリオン生まれの男が主人公.時代は274年下り,聖十字架とう寄生体による復活を信者に施すキリスト教の一派「パクス」が人類の居住する惑星を統治している.主人公は詩人サイリーナスから,女探偵レイミアと詩人ジョン・キーツのサイブリッドの間に産まれた少女が時間の墓標を通って過去からやってくる,と告げられ,さらにパクスの追っ手を逃れて彼女とともに宇宙の命運を賭けた冒険をしてほしいと依頼される.彼らは,今は機能しなくなったが少女のためだけに開く転移ゲートを通って,様々な植民星で冒険を重ねる.彼らを超々光速船で追跡し,死と復活を繰り返すパクスの神父大佐(軍人の神父)など存在感にあふれる人物たちが登場し,最後まで明か!さ!れることのない少女を巡る文字通り人智を超えた謎の計画が読者の興味を煽る.複雑で読み応えある物語だが,読みやすく飽きることがない.最高のプロによる最高のエンターテインメント.