市場を把握する、というよりエンターテイメントとして読む本
★★★☆☆
仕事で複数の市場の状況を把握したく購入。
装丁から予想していましたが、
ややエンターテイメント色が強い感じです。
もちろん、仕事でも参考とはなる本でしたが、
各ブランドのセグメントを細かく分析して欲しかったと思います。
恐らく仕事でバリバリつかえるデータとなると
数万円出して購入するような書籍でないといけないのかもしれませんが…。
プロファイリングみたいな本
★★★☆☆
消費財に勤めている人向き。ソフトバンクな人、GAPな人、資生堂ツバキな人とかあっておかしい。ツバキな人がどんな時計をしてどんな車を乗っているとか。現場センスを磨かせてくれる。巻末にはいろんなブランドランキングも。会社内でマーケティングを考えている人たちが一番市場感覚からずれているかもしれないと気づかされた1冊でした。人間観察にも役立つ。3点は厳しいかな〜。
マーケッターの目で読むと・・・
★★★☆☆
本書の第一版を初めて見たのは約3年前です。当時持っているブランドから人間
像を構築している点が新鮮で、マーケットリサーチの女の子に勉強になるから読ん
でみては、と貸したところ、忘れているのか、もらったつもりでいるのか、しかし
読んだ様子はまったくないまま帰ってきませんでした。 書名も定かでなかったた
め諦めていたのですが、先日書店で遂に見つけました、しかも改訂版になってい
る!読んでみると残念ながら3年前のインパクトはなくなっていました。この3年
で何が起こったのでしょうか?私の感性が鈍ったのか、日本人の画一化が進んでい
るのか、それぞれの持ち物があまりにも重なりすぎ、それぞれのプロファイリング
の違いが曖昧になってしまったのかもしれません。
それはなぜか、データの解析方法がエモーショナル・マトリックスを中心に、
このステージの人は具体的にどんなブランドを好むのかという切り口でなく、企業
が自社ブランドはどんな人が買っているのか、ターゲットをどこにおくべきかとい
う売り手目線の切り口で無理矢理傾向を出しているからなのではないでしょうか。
そこに生き生きとした顧客像は感じられませんでした。データは客観的でもその
顧客像にリアリティが感じられないのです。
もう一点気になったのは、デモグラフィック・データで見られた年収と持ってい
るブランドのギャップが大きすぎるように感じます。データ上の消費者像が特徴と
なるブランドを全て身につけようと思うと家計は間違いなく破綻するでしょう。
好きなものと購買行動は必ずしも一致しないのではないでしょうか。本物のマー
ケッターはリサーチ会社の売り手目線で積み上がったデータばかりをあてにするの
ではなく、消費者目線でターゲティング戦略を組み立てるべきだと思いました。
コラムが面白くて役立つ
★★★★★
この本の読み方のおすすめは、まず最初の「ブランドデータバンクとは?」
を一通り読んだ後に、全部で14あるコラムを読むこと。
エモーショナル・マトリクスを見れば、各ブランドの位置づけが概観でき、
各業界の特徴なんかも捉えることができます。
あと、例えば、若い女性の中でこれから流行りそうな服のブランドなど、
勉強になります。。。
個々の「〜な人」は自分の興味のあるところだけ読めばいいと思います。
正直、ホントにそうか〜というのもありましたが、まぁ、実際データとして
そう出たのでしょうから、一つの参考として捉える程度で。
いずれにせよ、示されているデータは客観的な数字として受け入れて
いいと思いますが、そのデータをどう見るか、という分析については
あくまで著者の考えですの、それを受け入れるかどうかは自分で判断
しましょう。
そういう意味では「俺ならこう考えるなぁ」みたいなことを考えながら
読めば、さらに楽しい&役立つと思います。
ちなみに、マンガ「ONE PIECE」の示した世界についての記述には
私的には異論有りです!
ルフィは「海賊王になる」という目標をしっかり見続けてますし、
北斗の拳のケンシロウとも仲良くなれると思います(笑)
ところで、ルフィの経絡秘孔を突いたらどうなるのだろうか・・・
そもそも経絡秘孔はあるのか???
手軽に読めるデータ
★★★★☆
〜な人がたくさん載っているのが特徴の本書です。
ある種、雑学(?)に近いのでマーケティングに役立つかはわかりませんが
自分以外の人がどんなものを所有しているのかや考え方の一遍を垣間みる書籍としてはありかなと思います。
中は絵と写真で見やすい構成です。
コブクロな人はソニーのデジタルオーディオでMr.childrenな人はipodだという
そこにどんな差があるのか考えるのには参考になる書籍です。