韓国・李氏朝鮮時代の宮廷モノの中でも｢風の絵師｣が、大好き！

あらすじ･･･
天才絵師　キム・ホンドとシン・ユンボク（実は女性）の二人が、
師弟愛・友情・愛情の交差する揺れる感情の中で、
いくつかの事件と王室を巡る陰謀の解明へと関わって行く、
そして、師匠ホンドと画工ユンボクの二人には、
実は互いに気づかぬ過去の深い関わりがあった･･･
もっと伝えたいけど、ネタバレになるので本編でお楽しみください＾＾

時代･･･22代正祖王・18世紀後半でイサンとかぶる時代、チャングムの約250年後です。
舞台･･･図画署（トフォソ）で、宮廷画家養成所＆絵による情報収集・記録署です。
話数･･･20話でBoxTが5枚　Box2が5枚＋特典ディスクで計6枚に収録です。
音楽･･･はかなさと偲ぶ　を感じさせるテーマを筆頭に、いいです！
絵画･･･主なテーマに登場するのは、作品が現存しているのでリアルです！

30〜50話近い構成のドラマが多い中、20話と言う短さが　とにかくテンポ良く、
見る人を飽きさせない｢目が離せない！｣密度の濃さになっています。

普段の展開はシリアスではなく軽いタッチですが、
行き過ぎた悪ノリでなく楽しく見られます。

二人とも実在の人物で、キム・ホンド(金弘道)は記録がありますが、
シン・ユンボク(申潤福)は宮廷画員であり、おおよその生年と父も
英祖王の肖像画を書いた宮廷画員だった事しか解っていません。
また、二人は朝鮮後期の三大風俗画家と称され作品も現存しているので、
そう思ってご覧になれば一層リアルに感じますよ！

過去数本、李氏朝鮮モノは見たのですが　｢風の絵師｣を見てから
この時代の官職制度・官僚組織・宮廷や庶民を巡る時代調べに
一時期嵌ってしまい、その後宮廷モノをますます見るように･･･

私にとっては、お勧めの一本です！

余談ですが
シン・ユンボク役の女優ムン・グニョンさんは、撮影中の井戸のシーンで
大怪我をして入院になったのですが、予想以上に早い復帰をされ撮影継続！
良く見ると、メイクで怪我をかばったあとが痛々しかったです。

　これまでに無かった図画薯を舞台にした(イサンでも結構、図画薯が描かれていたけど)二人の天才絵師の物語です。全20話ということで物語の展開が早くあっという間に終わってしまった感じです。もちろん内容がおもしろくてハマったからです。このドラマは｢ソドンヨ｣のように女性視聴者に受けそうです。いやいや男性視聴者にもおすすめです。ОＳТも良い(特に｢風の歌｣)のでのめり込む事請け合い。少し残念だったのは全50話程度でも制作できる内容だったのではないかということです。もっともっと視たかった。

予想以上にとてもおもしろかったです!パリの恋人以来、パク・シニャン好きで、風の絵師を観るまで時代劇でどうかな?と思ってましたが、1話を見始めたらとまりません。まして実在した人物なんて、ホントびっくりです。ストーリーだけでなく、絵も素敵でコレクションしたい作品でした!絶対におススメです!

時代劇というなら時代劇なのですが、新しいタイプの斬新な時代劇です。

図画署の絵師たちが主役なので、絵画がドラマのあちこちに登場します。
それらの美しい朝鮮画は、描いた人間の秘密を隠しており、ドラマの展
開に思いもよらぬ影響を与えてゆきます。実は絵が主役なのかも？と思
わせます。
最新のＣＧを駆使して、まるで本物のように描かれる絵画の映像。美し
い音楽。ムン・グニﾖンの可憐さとパク・シニャンの確かな演技力。ど
れもこれも見ごたえがあり、ひきつけられます。

また、物語の展開も面白く、恋愛あり、謎解きあり、宮廷の権力争いあ
りと内容も濃くなっています。ひとつのドラマで何通りものみかたがで
き、気がついたらハマッていた…という感じでしょうか。

また、師弟関係にあった主人公たちが、徐々にひかれ合い…という過程
も見どころです。繊細に、時にコミカルに、そして切なく描かれてゆく
２人の心の揺れ動き。いつしか、見ている方も一緒に泣き笑いしてしま
います。
なかなかの秀作です。韓流ドラマの新しい流れを感じます。