過去の物語です
★★★★☆
フィリエルとルーの出会いの頃のお話です。本編にほとんど出てこないディー博士も登場します。どちらかと言えばアナザーストーリーです。
魅力に満ちた外伝
★★★★★
このシリーズを途中でやめられる人は滅多にいないだろうが、本編のみで終えてしまった方には、ぜひ読んでほしい。本編は多少、読者サービスに走りすぎた感があった。これは全くの邪推だが、編集部の意図が薄っすら感じ取れる。作者がそれに応じたのは、実はこの外伝を書きたかったからではないかと思わせるほど、この一つ目の外伝は良質な、安定した物語に仕上がっている。もちろん小さなフィリエルとルーンの出会いが物語のメインなのだが、フィリエルのホーリー家での暮らしぶりが丁寧に描かれていて、とても楽しい。
邂逅?
★★★★★
幼い頃のルーンとフィリエルの話です。フィリエルが八歳になる頃、セラフィールドに一人の名もない少年がやってくる。物語はここから始まります。
ある大きな修羅場をくぐり抜けてフィリエルはひとつ成長し(たぶん)、また、ルーンにとっても大きな影響を及ぼします。ルーンにとってのセラフィールドはフィリエルの髪のような明るい色だという。
正直言って私は外伝のほうはあまり期待していませんでした。本編に力があれば、外伝は要らないだろうと思っていたんですが、「西の善き魔女」を違う角度から味わうのにはちょうどいいと思います。