強いだけでは足りないから
★★★★★
新シリーズの4冊目。
物語のテーマが明示され、いよいよ新しいシリーズが本格的に動き出します。
海の王国の兄弟・ハッサンとジュドルが、双子の王女に負けじと活躍し始めるのもここから。
またタイトルになっている炎の少女・ナルダも、本シリーズで重要な役目を果たすキャラクターですね。
本作は大切なのが強さだけじゃないということや、人それぞれにものの見方は違うのだということを考えさせてくれます。
そもそも最強の魔神がついているため、このシリーズでは個人の強さになどほとんど意味はないわけですが。
3巻にも言えることですけど、新しく読み始めるには1・2巻より、このあたりの方が向いているかもしれません。
旧シリーズの影響が吹っ切れたため、独立したお話として楽しみやすくなってきました。