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「する」と「なる」の言語学―言語と文化のタイポロジーへの試論 (日本語叢書)
価格: ¥2,310
カテゴリ:
単行本
ブランド:
大修館書店
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日本語と英語
★★★★★
日本語が状態の変化から、場所の変化への変遷があり、
英語は場所の変化から、状態の変化への変遷があるとのこと。
おみえになるという言葉のが、来るという意味で使える日本語。
GO, COMEが、状態の変換も表す英語というような感じでしょうか。
もう少し、深めたい主題だと思いました。
池上さんの本を参考文献にあげている方がおみえだったので、本書を手に取りましたが、本書の中で、自分が読んだことがある本を引用していたので、知識が閉じたような気がしました。
シンプルな理論による幅広い論考
★★★★★
中心になっている理論は全ての言語表現が「空間移動」
(ex.大阪に行く)の類推から生じるという「場所理論」であり、
さほど精密なものでもない。だが、状態・場所変化の表現という
シンプルなものから、使役、受動といった複雑な言語現象に至る
幅広い論考において、著者の身上ともいえる「自由な発想」が
見られ、(それらの分析が実際に有効であるかどうかはともかく)
読んで爽快になることは間違いない。とかく難解なものを
ありがたがる日本の知的風土において、著者は稀有な存在であると
さえ言えるだろう。言語研究者に限らず、文化の問題に興味のある
人間にも必読の文献である。