Charaの2ndアルバム。
冒頭『SOUL KISS』からCharaワールドへと引き込まれていく。

少女っ気たっぷりな歌詞は健気で可愛らしくて、切ない。
『あの時計の下で』みたいな歌詞なんて、Charaにしか書けないんじゃないかなぁ。
女の子なら誰でも経験する恋の哀しさ、もどかしさ、楽しさを、
Chara独自のサウンドとヴォーカルと歌詞で忠実に表現している。

1stアルバムに比べるときれいにまとまりすぎていて全体としての印象は薄いけれど、
Chara独特の世界観は期待通り存分に味わう事ができる。
ウィスパーヴォイスではなく、ハッキリと歌い上げるヴォーカルも良い感じだ。
今ではロックなイメージが強い彼女だが、このアルバムではR&Bやソウルを思わせるようなサウンドが印象的。
Charaのしっとりとしたミディアム・バラードなんかが特に好きな人には、おすすめ！

このころのcharaといえばVideo Jam。一緒にVJしていたローリー寺西がボーカル＆ギターで参加しちゃってます（PVにも出演しています）。この頃初めて出演したミュージックステーションでは音ハズしまくって汗だくになって唄ってたっけ。
彼女にもそんな初々しい頃があったってわけですよ。
アルバムとしては散漫でやや完成度に欠けており、素晴らしかった1stと3rdの谷間という印象。

あの大きな時計の下で四時かんもまってたよー　って泣けませんか？？
soul kissもたましいの叫びですね。もーこんな歌詞かけるのはチャラしかいないよ！！この年でも女の子魂はもってなきゃと思わせるアルバム。

声のキャラがかなりとんがっているところがすごい。海外でも注目されているみたいですね～～～～～。つまり人気はインターナショナルなわけさ。あちらのサイトにはきちんと彼女のレビューがのっているからね。明らかにメインストリームからはちょいと外れているサウンドプロダクション。つまり個性だわね。日本のケイトブッシュになれるうつわだわね。これはメジャーレーベルから出ているわけだが、種ともこがなしえなかったビッグセールスを軽く達成している。これはすごい。送られたデモテープの段階で見抜いたスタッフもえらいと思うが。ありがちなアイドルサウンドにしなかったプロデュース陣のさじ加減もすばらしい。国際的に通用する人材だ。ぜひとも、ビョークのようにでかいアーチストになっていただきたいものだ。いい曲を歌えばこのひとは無敵だね、つまりは。１０点中８点。

僕はこのアルバムに「魂を救われました‥‥‥」。